ウクライナ南部にミサイル攻撃、４人死亡

7月末、激戦が続くウクライナ東部のバフムト近郊を訪れ、兵士を激励したゼレンスキー大統領（ウクライナ大統領府報道担当の提供）=APロシアによるウクライナ軍事侵攻で、ミサイルや軍用無人機（ドローン）などによる攻撃の応酬が激しくなっているもようだ。ウクライナ南部の都市クリブイリフでは31日、ロシア軍のミサイル2発が集合住宅に着弾し、少なくとも4人が死亡、50人超が負傷した。29日には北東部の都市スムイがミサイル攻撃を受け、少なくとも民間人1人が死亡し、5人が負傷した。同日にはウクライナ南部の都市ザポロジエにもミサイル攻撃があり、男女2人が死亡、女性1人が負傷した。ロシア側もウクライナ軍の砲撃で死傷者が出たとしている。タス通信によると、ロシアが一方的に併合を宣言したドネツク州の親ロシア派勢力トップのプシリン氏は31日、ドネツク市中心部で乗り合いバスが砲撃され、2人が死亡、6人が負傷したと述べた。ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、通信アプリ「テレグラム」に、「戦争は徐々にロシア領に戻っていく、その象徴的な中心地や基地に」と書き込んだ。同日早朝には、モスクワ中心部のビジネス街がドローンによる攻撃を受けていた。一方、ドネツク州では激しい戦闘が続いている。ウクライナが27日に奪還したと明らかにした州西部の村スタロマイオルシケを巡り、プシリン氏は31日、「（ロシア軍が）敵を追い出した」と語り、再び支配下に置いたと主張した。ウクライナ側はこの情報を確認していない。