岡山の女児虐待死、男に懲役14年 「非常に陰湿」
岡山市で交際相手の娘の西田真愛ちゃんを虐待して6歳で死亡させたとして、逮捕監禁致死罪などに問われた船橋誠二被告（40）の裁判員裁判で、岡山地裁は19日、懲役14年（求刑懲役18年）の判決を言い渡した。本村暁宏裁判長は、虐待をより過酷にエスカレートさせていったと指摘し「非常に陰湿」と非難した。本村裁判長は判決理由で、無抵抗の真愛ちゃんを日常的に虐待して死なせたと認定。真愛ちゃんは船橋被告らに対する恐怖のあまり、本来の子どもらしい無邪気さを失ったとし「終わりの見えない虐待にさらされ続けた絶望は察するに余りある」と述べた。その上で「わずか6歳の被害者の未来が奪われた結果は極めて重大だ。経緯や動機に酌量の余地はない」とした。船橋被告は起訴内容を認めていた。事件では、真愛ちゃんの母親の彩被告（35）も同罪などで起訴されており、船橋被告は虐待の理由について、しつけが自分に丸投げされていることに不満があり、彩被告への「当て付けだった」と説明していた。判決によると、船橋被告は彩被告と共謀し、2021年9月8〜25日、彩被告宅で全裸にして顔を殴ったり、鍋の中に長時間立たせたりするなどした。同25日には掛け布団や敷布団を巻き付けた真愛ちゃんを約1時間20分押し入れに放置し、昨年1月、低酸素脳症で死亡させた。〔共同〕
岡山市で交際相手の娘の西田真愛ちゃんを虐待して6歳で死亡させたとして、逮捕監禁致死罪などに問われた船橋誠二被告（40）の裁判員裁判で、岡山地裁は19日、懲役14年（求刑懲役18年）の判決を言い渡した。本村暁宏裁判長は、虐待をより過酷にエスカレートさせていったと指摘し「非常に陰湿」と非難した。
本村裁判長は判決理由で、無抵抗の真愛ちゃんを日常的に虐待して死なせたと認定。真愛ちゃんは船橋被告らに対する恐怖のあまり、本来の子どもらしい無邪気さを失ったとし「終わりの見えない虐待にさらされ続けた絶望は察するに余りある」と述べた。
その上で「わずか6歳の被害者の未来が奪われた結果は極めて重大だ。経緯や動機に酌量の余地はない」とした。
船橋被告は起訴内容を認めていた。事件では、真愛ちゃんの母親の彩被告（35）も同罪などで起訴されており、船橋被告は虐待の理由について、しつけが自分に丸投げされていることに不満があり、彩被告への「当て付けだった」と説明していた。
判決によると、船橋被告は彩被告と共謀し、2021年9月8〜25日、彩被告宅で全裸にして顔を殴ったり、鍋の中に長時間立たせたりするなどした。同25日には掛け布団や敷布団を巻き付けた真愛ちゃんを約1時間20分押し入れに放置し、昨年1月、低酸素脳症で死亡させた。〔共同〕
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