TDK、電源ライン向けMLCCに大容量品 従来比2倍
車載用電子制御ユニット(ECU)の電源ラインなどでの採用を狙う(新製品のイメージ)TDKは積層セラミックコンデンサー(MLCC)の電源ライン向け製品で、大容量品を新たにラインアップに加えた。蓄えられる電気の量を従来品の約2倍に増やした。電流のノイズを除去したり、電圧変動をなめらかにしたりする用途に使う。顧客製品での使用点数削減や小型化につながる。車載用電子制御ユニット(ECU)や産業用ロボットなどでの採用を目指す。新製品は9月から量産を始めた。端子電極の基板実装面側のみに導電性樹脂を使った「CNシリーズ」に追加した。MLCCは電気の流れを安定させる電子部品だ。端子電極が銅とニッケル、スズの3層になっている一般品と、樹脂を含め4層にした「樹脂電極品」に大別できる。ショート対策が必要な電源ラインでは樹脂電極品が使われるが、抵抗による損失が若干多くなるのが課題だった。そこで2021年から低抵抗タイプであるCNシリーズを展開している。今回は車載グレードと一般グレードでそれぞれ3種類ずつを投入した。本荘工場西サイト(秋田県由利本荘市)で生産し、当初は月産500万個を予定する。サンプル価格は1個50〜100円。
TDKは積層セラミックコンデンサー(MLCC)の電源ライン向け製品で、大容量品を新たにラインアップに加えた。蓄えられる電気の量を従来品の約2倍に増やした。電流のノイズを除去したり、電圧変動をなめらかにしたりする用途に使う。顧客製品での使用点数削減や小型化につながる。車載用電子制御ユニット(ECU)や産業用ロボットなどでの採用を目指す。
新製品は9月から量産を始めた。端子電極の基板実装面側のみに導電性樹脂を使った「CNシリーズ」に追加した。
MLCCは電気の流れを安定させる電子部品だ。端子電極が銅とニッケル、スズの3層になっている一般品と、樹脂を含め4層にした「樹脂電極品」に大別できる。ショート対策が必要な電源ラインでは樹脂電極品が使われるが、抵抗による損失が若干多くなるのが課題だった。そこで2021年から低抵抗タイプであるCNシリーズを展開している。
今回は車載グレードと一般グレードでそれぞれ3種類ずつを投入した。本荘工場西サイト(秋田県由利本荘市)で生産し、当初は月産500万個を予定する。サンプル価格は1個50〜100円。
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