ウクライナ東部砲撃で爆発、軍倉庫か 市民死傷とロシア

バフムト近郊で活動するウクライナ軍の戦車=AP【キーウ=共同】ウクライナ軍は4日、東部ドネツク州マケエフカを占拠するロシア軍を砲撃し、部隊の一部を破壊したと明らかにした。軍は通信アプリのチャンネルに遠方で何かが大爆発し、炎上する映像を投稿。地元メディアによると、ロシア軍の倉庫を攻撃したとしている。ロイター通信によると、ロシア側当局者は、ウクライナ側が住宅や病院のある地区を攻撃し、市民1人が死亡、子ども2人を含む36人が負傷したとしている。マケエフカでは昨年の大みそかから1月1日未明にウクライナ軍がロシア軍の拠点を攻撃し、ロシア兵89人が死亡した。一方、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は5日、ウクライナ側からの砲撃で女性1人が負傷したと通信アプリで明らかにした。西部クルスク州の知事もウクライナ側からの砲撃で学校や民家が損傷したと明かした。またウクライナ東部ハリコフ州のシネグボフ知事は4日、住宅街にロシア軍の攻撃があり、12人の子どもを含む43人が負傷したと通信アプリで発表した。ウクライナのコスチン検事総長は弾道ミサイル「イスカンデル」が使用されたと述べた。英国防省は4日、ロシア軍がウクライナ南部で対戦車地雷を多用してウクライナ軍の反攻を遅らせようとしていると指摘。ウクライナ軍の動きを鈍らせ、装甲車両を無人航空機やヘリコプター、火砲で攻撃しようとしているという。ロシア軍はこの手法により初期段階で一定の成功を収めたが、依然として弾薬不足などの問題を抱えているとした。【関連記事】・ウクライナ軍、パトリオットで越境攻撃か　米報道・ウクライナ反攻1カ月　領土奪還0.1%、進軍に時間・ザポロジエ原発で「爆発物に似た異物」　ウクライナ警告