｢ドーミーイン｣の共立メンテ、上場来高値中国客に期待

10日の東京株式市場でビジネスホテル「ドーミーイン」を展開する共立メンテナンス株が急騰し、一時前日比742円（13%）高の6499円と、株式分割を考慮したベースで上場来高値をつけた。訪日客の回復で客室単価が上昇し、9日発表の2023年4〜6月期の連結決算が好調だった。中国からの団体旅行解禁で、さらなる業績拡大への期待も高まっている。終値は652円（11%）高の6409円だった。4〜6月期の連結純利益は前年同期比2.5倍の17億円だった。新型コロナウイルス禍の収束で訪日客が戻りつつある。客室単価が上昇し、ホテル事業の営業利益は12倍に伸びた。入国制限の解除や対面授業の再開で留学生などの契約が増えた寮事業も好調だった。中国政府は10日、日本を含む世界約80カ国への団体旅行を新たに解禁すると発表。国内でも訪日中国人客の急増が見込まれている。野村証券の福島大輔シニアアナリストは「中国の団体客が解禁されることで日本全体の宿泊需給が引き締まり、客室単価の上方シフトが見込める」と話す。一方で、観光需要の回復でホテルの開発競争は厳しくなっている。SBI証券の小沢公樹シニアアナリストは「新規の開発案件をどれだけ増やせるかが今後のカギになる」と話した。

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速報 Aug 10, 2023 Add to Reading List

10日の東京株式市場でビジネスホテル「ドーミーイン」を展開する共立メンテナンス株が急騰し、一時前日比742円（13%）高の6499円と、株式分割を考慮したベースで上場来高値をつけた。訪日客の回復で客室単価が上昇し、9日発表の2023年4〜6月期の連結決算が好調だった。中国からの団体旅行解禁で、さらなる業績拡大への期待も高まっている。