九州北部の大雨被害、家屋250件超 農水産業にも影響

福岡県久留米市田主丸町の土石流現場(12日午後)=共同今月10日を中心に九州北部の福岡、佐賀、大分3県を襲った大雨で、250件を超える家屋に倒壊や浸水などの被害が発生したことが分かった。道路や河川護岸などインフラ施設は広範囲で損壊。田畑は冠水し、海には多量のごみが流れ込むなど影響は農水産業にも及ぶ。現状を確認中の自治体も多く、被害件数はさらに増えそうだ。共同通信が12日、6月末からの雨による被害を、3県の災害対策本部の資料などを基に集計した。家屋の被害は、福岡県で少なくとも全壊4件を含む134件を確認。土砂災害で多数の家屋が流され、犠牲者も出た久留米市は含まれていない。大分県では125件を確認。佐賀県では、唐津市の土砂崩れを含め多数の家屋被害が発生しており、県が実態把握を進めている。3県では山間部を中心に土石流やがけ崩れが多数発生。道路が寸断されて集落が孤立するケースもあり、福岡県では6地区で計100世帯以上が一時孤立した。大雨で広範囲に浸水した福岡県久留米市の農業用ハウスや住宅(10日)=共同大分県日田市では小野、大鶴両地区の孤立状態が12日に解消した。県によると、一部道路では土砂や倒木の撤去に引き続き当たっているが、住民の避難が完了した。福岡県では農業被害が少なくとも11市町で見つかり、小松菜やニラなどの栽培施設に浸水があった。河川の増水で有明海にはごみが流入しており、今後の漁獲量に影響が出る可能性がある。〔共同〕

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九州北部の大雨被害、家屋250件超 農水産業にも影響

今月10日を中心に九州北部の福岡、佐賀、大分3県を襲った大雨で、250件を超える家屋に倒壊や浸水などの被害が発生したことが分かった。道路や河川護岸などインフラ施設は広範囲で損壊。田畑は冠水し、海には多量のごみが流れ込むなど影響は農水産業にも及ぶ。現状を確認中の自治体も多く、被害件数はさらに増えそうだ。

共同通信が12日、6月末からの雨による被害を、3県の災害対策本部の資料などを基に集計した。家屋の被害は、福岡県で少なくとも全壊4件を含む134件を確認。土砂災害で多数の家屋が流され、犠牲者も出た久留米市は含まれていない。大分県では125件を確認。佐賀県では、唐津市の土砂崩れを含め多数の家屋被害が発生しており、県が実態把握を進めている。

3県では山間部を中心に土石流やがけ崩れが多数発生。道路が寸断されて集落が孤立するケースもあり、福岡県では6地区で計100世帯以上が一時孤立した。

大分県日田市では小野、大鶴両地区の孤立状態が12日に解消した。県によると、一部道路では土砂や倒木の撤去に引き続き当たっているが、住民の避難が完了した。

福岡県では農業被害が少なくとも11市町で見つかり、小松菜やニラなどの栽培施設に浸水があった。河川の増水で有明海にはごみが流入しており、今後の漁獲量に影響が出る可能性がある。〔共同〕

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