外為12時 円、下落 147円台半ば 日米金利差を意識

15日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落した。12時時点は1ドル=147円47~48銭と前日17時時点と比べて20銭の円安・ドル高だった。14日発表された米経済指標が市場予想を上回ったのを受けて米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが出た。だが、日本の3連休を前に相場の下値を探る動きも限られた。米商務省が14日に発表した8月の米小売売上高は前月比0.6%増となり、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.1%増)を上回った。8月の米卸売物価指数(PPI)も市場予想以上に伸び、米国での景気の底堅さやインフレ圧力の根強さを意識させる内容だと受け止められ、円売り・ドル買いにつながった。10時前には一時147円52銭近辺まで下げ幅を広げた。国内では15日が事業会社の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」にあたり、中値決済に向けて「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。輸入企業など国内実需筋による円売り・ドル買い観測も相場の重荷となった。もっとも、売りが一巡した後に147円34銭近辺まで下げ渋る場面があるなど円の底堅さも目立った。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合が予定され、様子見姿勢を続ける市場参加者は多い。3連休前とあって持ち高を積極的に一方向に傾ける動きも鈍かった。円は対ユーロでは大幅に上昇した。12時時点は1ユーロ=156円96~99銭と、同1円11銭の円高・ユーロ安だった。14日に0.25%の利上げを決めた欧州中央銀行(ECB)が今後は政策金利の引き上げを見送るとの観測が強まり、円やドルに対するユーロ売りが活発となった。ユーロは対ドルで下落し、12時時点は1ユーロ=1.0643~44ドルと同0.0090ドルのユーロ安・ドル高だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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外為12時 円、下落 147円台半ば 日米金利差を意識

15日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落した。12時時点は1ドル=147円47~48銭と前日17時時点と比べて20銭の円安・ドル高だった。14日発表された米経済指標が市場予想を上回ったのを受けて米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を意識した円売り・ドル買いが出た。だが、日本の3連休を前に相場の下値を探る動きも限られた。

米商務省が14日に発表した8月の米小売売上高は前月比0.6%増となり、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.1%増)を上回った。8月の米卸売物価指数(PPI)も市場予想以上に伸び、米国での景気の底堅さやインフレ圧力の根強さを意識させる内容だと受け止められ、円売り・ドル買いにつながった。

10時前には一時147円52銭近辺まで下げ幅を広げた。国内では15日が事業会社の決済が集中しやすい「5・10日(ごとおび)」にあたり、中値決済に向けて「ドル不足」(国内銀行の為替担当者)との声が聞かれた。輸入企業など国内実需筋による円売り・ドル買い観測も相場の重荷となった。

もっとも、売りが一巡した後に147円34銭近辺まで下げ渋る場面があるなど円の底堅さも目立った。来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合が予定され、様子見姿勢を続ける市場参加者は多い。3連休前とあって持ち高を積極的に一方向に傾ける動きも鈍かった。

円は対ユーロでは大幅に上昇した。12時時点は1ユーロ=156円96~99銭と、同1円11銭の円高・ユーロ安だった。14日に0.25%の利上げを決めた欧州中央銀行(ECB)が今後は政策金利の引き上げを見送るとの観測が強まり、円やドルに対するユーロ売りが活発となった。ユーロは対ドルで下落し、12時時点は1ユーロ=1.0643~44ドルと同0.0090ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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