小学校に車、児童はねられ4人が負傷 男を現行犯逮捕

児童が車にはねられた宮城県栗原市の市立若柳小（6日）=共同6日午後3時25分ごろ、宮城県栗原市の市立若柳小学校の敷地内で、児童が軽トラックにはねられたと119番があった。市教育委員会によると、4年生の男児2人、女児2人の計4人が負傷した。いずれも会話ができる状態という。宮城県警はうち3人に対する殺人未遂容疑で、同市若柳下畑岡峯浦の職業不詳、小野寺章仁容疑者（34）を現行犯逮捕した。逮捕容疑は6日午後3時ごろ、殺意を持って軽トラックを3人に衝突させた疑い。児童が車にはねられた宮城県栗原市の市立若柳小（6日午後）=共同市教委によると、車は正門ではなく、業者や送迎の保護者らが車で出入りするための通用口から校内に入ったという。4年生は当時クラブ活動中だった。市教委は7日は若柳小を臨時休校にすると決めた。市教委は「学校などへの注意喚起と、安全対策の確認を行っている」としている。現場はJR石越駅から西に約2キロで、周辺には農地や住宅街が広がる。〔共同〕猛スピードで車、泣く児童　頭から血も猛スピードで軽トラックが突っ込んできた――。宮城県栗原市の市立若柳小に軽トラックが侵入して児童がはねられた事件で、現場で目撃したという高学年女児はこう証言した。「びっくりした。頭から血を流している子や泣いている子もいた」とも話した。高学年女児は、下校中に校庭で事件を目撃。軽トラックはクラブ活動中で地面に座っていた児童らをはねた。男が外に出て来て、校舎に向かって走って行った。首に巻いていた白いタオルで顔を覆い焦っているように見えたという。はねられた児童の1人は頭から血を流していた。他にその場で泣いている児童もいた。女児は「危険なことがない学校になってほしい」と話した。一緒に取材に応じた父親は「心配。学校は再発を防止してほしい」と語った。別の高学年の女児は当時、ホームルーム後に教室から廊下に出たところだった。教員らが騒がしく行き交い「階段を下りないで」と制止された。その後、目撃した友人から泣きながら説明され、事件を知ったという。女児の母親は「動揺しています」と声を震わせ、別の40代母親は「もし自分の子だったらと思うと怖い」と話した。若柳小では午後8時ごろから説明会が非公開で開かれ、保護者らが硬い表情で足早に校内に入った。〔共同〕