[政治] 上川外相が外交デビュー、米英と連携強化へ…Ｇ７外相会合の議長役も務める

　【ニューヨーク＝依田和彩】上川外相は１８日午後（日本時間１９日午前）、米ニューヨークで米国のブリンケン国務長官や英国のジェームズ・クレバリー外相らと会談した。内閣改造で外相に就任した上川氏の外遊は初めて。上川氏は同日、先進７か国（Ｇ７）外相会合に議長役として初参加した。米国のブリンケン国務長官（右）と会談する上川外相（１８日、米ニューヨークで）＝依田和彩撮影　日米外相会談で、上川氏は「日米関係が直面する課題について率直に話をしたい」と呼びかけ、ブリンケン氏は「日米関係がこれほど強固だったことはない」との認識を示した。両氏は日米同盟をさらなる高みに引き上げるよう、連携を深めることで一致。安全保障や経済分野で協力を進めることも確認した。 　日英外相会談では、上川氏は「日本にとって英国の重要性は不変だ」と述べ、クレバリー氏は「防衛、経済、安全保障といった分野で緊密に協力したい」と応じた。　また、上川氏はブラジルのマウロ・ビエイラ外相との会談で、来年リオデジャネイロで開かれる主要２０か国・地域（Ｇ２０）首脳会議に向けて協力することを確認。国際原子力機関（ＩＡＥＡ）のラファエル・グロッシ事務局長とも会談し、東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出を巡り、日本とＩＡＥＡの協力文書に署名した。上川氏は「科学的根拠に基づき、国内外に安全性を説明していく」と語り、グロッシ氏は「ＩＡＥＡは海洋放出後も日本を支援していく」と強調した。