[政治] 自民役員人事は「女性登用」強調、幹事長代理・副幹事長に稲田元防衛相ら6人
経理局長ポストは二階派に配慮か 自民党は22日、幹事長代理などの党役員人事を決定した。茂木幹事長を支える幹事長代理と副幹事長の両ポストに計6人の女性を起用し、女性活躍に取り組む姿勢を強調した。経理局長には、二階派の林幹雄・元幹事長代理を充て、内閣改造に続き、各派閥への配慮を重視したとの見方が出ている。稲田朋美・元防衛相 幹事長代理(5人)には稲田朋美・元防衛相、副幹事長(15人)には牧島かれん・前デジタル相ら5人の女性をそれぞれ起用した。この結果、計20人の幹事長代理と副幹事長のうち、女性は3割にあたる6人となり、昨年8月時点の3人から倍増した。 牧島かれん・前デジタル相 茂木氏は22日の総務会で、「個性や多様性に配慮した選任に努めた」と説明した。同党は、所属国会議員の女性割合を30%に引き上げる目標を掲げている。計54人の副大臣・政務官が全員男性となったことも意識したとみられる。 一方、党内で「二階派への配慮だ」との声が出ているのが、党資金の支出に権限を持つ経理局長に林氏を起用した人事だ。 岸田首相が率いる岸田派の党四役が不在であることから、首相は一時、岸田派が確保することを模索したとされる。茂木氏が幹事長に就任した2021年11月以降、経理局長は茂木派が占めており、権力の集中を懸念する意見もあった。 今回の内閣改造で二階俊博・元幹事長が会長を務める二階派は、首相側から閣僚ポストの削減を一時打診され、不満を強めていた。「二階派を敵に回せば党内が不安定になりかねない」(自民幹部)と判断し、二階氏側近の林氏に落ち着いたとみられる。 幹事長代理に就いた木原誠二・前官房副長官は、政調会長特別補佐も兼務することになった。異例の人事の背景には、首相の意向があり、党運営と政策の両面で、政府とのパイプ役が期待されている。
経理局長ポストは二階派に配慮か
自民党は22日、幹事長代理などの党役員人事を決定した。茂木幹事長を支える幹事長代理と副幹事長の両ポストに計6人の女性を起用し、女性活躍に取り組む姿勢を強調した。経理局長には、二階派の林幹雄・元幹事長代理を充て、内閣改造に続き、各派閥への配慮を重視したとの見方が出ている。
幹事長代理(5人)には稲田朋美・元防衛相、副幹事長(15人)には牧島かれん・前デジタル相ら5人の女性をそれぞれ起用した。この結果、計20人の幹事長代理と副幹事長のうち、女性は3割にあたる6人となり、昨年8月時点の3人から倍増した。
茂木氏は22日の総務会で、「個性や多様性に配慮した選任に努めた」と説明した。同党は、所属国会議員の女性割合を30%に引き上げる目標を掲げている。計54人の副大臣・政務官が全員男性となったことも意識したとみられる。
一方、党内で「二階派への配慮だ」との声が出ているのが、党資金の支出に権限を持つ経理局長に林氏を起用した人事だ。
岸田首相が率いる岸田派の党四役が不在であることから、首相は一時、岸田派が確保することを模索したとされる。茂木氏が幹事長に就任した2021年11月以降、経理局長は茂木派が占めており、権力の集中を懸念する意見もあった。
今回の内閣改造で二階俊博・元幹事長が会長を務める二階派は、首相側から閣僚ポストの削減を一時打診され、不満を強めていた。「二階派を敵に回せば党内が不安定になりかねない」(自民幹部)と判断し、二階氏側近の林氏に落ち着いたとみられる。
幹事長代理に就いた木原誠二・前官房副長官は、政調会長特別補佐も兼務することになった。異例の人事の背景には、首相の意向があり、党運営と政策の両面で、政府とのパイプ役が期待されている。
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