桜井昌司さんが死去 布川事件で再審無罪
茨城県利根町布川で1967年に男性が殺害された「布川事件」で無期懲役となり、再審で無罪が確定した桜井昌司(さくらい・しょうじ)さんが8月23日午前10時30分、直腸がんのため水戸市内の病院で死去した。76歳だった。告別式は31日午後1時から水戸市堀町2106の2、水戸市斎場。喪主は妻の恵子さん。78年に強盗殺人罪などで無期懲役が確定。共犯とされた杉山卓男さん=2015年死去=とともに獄中から無実を訴え続けた。01年に第2次再審請求し、09年に再審開始が確定。11年に水戸地裁土浦支部の再審公判で無罪となった。逮捕から仮釈放されるまでの身体拘束は約29年におよび、無罪となるまでに約44年を要した。国と県に賠償を求め提訴し、捜査の違法性が認められ、21年、国と県に賠償を命じた東京高裁の判決が確定した。再審無罪後は、三重の名張毒ぶどう酒事件などの元被告や遺族が冤罪(えんざい)を訴える活動を支援した。〔共同〕
茨城県利根町布川で1967年に男性が殺害された「布川事件」で無期懲役となり、再審で無罪が確定した桜井昌司(さくらい・しょうじ)さんが8月23日午前10時30分、直腸がんのため水戸市内の病院で死去した。76歳だった。告別式は31日午後1時から水戸市堀町2106の2、水戸市斎場。喪主は妻の恵子さん。
78年に強盗殺人罪などで無期懲役が確定。共犯とされた杉山卓男さん=2015年死去=とともに獄中から無実を訴え続けた。01年に第2次再審請求し、09年に再審開始が確定。11年に水戸地裁土浦支部の再審公判で無罪となった。逮捕から仮釈放されるまでの身体拘束は約29年におよび、無罪となるまでに約44年を要した。
国と県に賠償を求め提訴し、捜査の違法性が認められ、21年、国と県に賠償を命じた東京高裁の判決が確定した。再審無罪後は、三重の名張毒ぶどう酒事件などの元被告や遺族が冤罪(えんざい)を訴える活動を支援した。〔共同〕
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