[社会] 「今年はスーパーエルニーニョかも」海面温度は2・5度上昇予測…高温・大雨に警戒必要

 気象庁は22日、関東甲信と東北が梅雨明けしたとみられると発表した。平年と比べ、関東甲信は3日遅く、東北の南部は2日、北部は6日それぞれ早い。梅雨のない北海道を除き、梅雨明けしていないのは九州のみとなった。 気象庁は、今春発生した「エルニーニョ現象」の影響で、例年以上に高温に注意が必要とする。今後1か月の平均気温は全国的に平年より高くなり、8月上旬にかけてはかなり高くなると予想している。併せて、大雨への警戒も必要だ。  エルニーニョは、太平洋赤道域の中部から南米沖にかけて海面水温が高くなる現象。世界気象機関(WMO)は今月、発生を宣言し、「世界の多くの地域で気温の記録を更新し、さらなる猛暑を引き起こす可能性が大幅に高まるだろう」と警鐘を鳴らした。欧州では地中海を中心に熱波に襲われ、連日40度を超える酷暑に見舞われている。 過去のエルニーニョは、多くが海面水温が基準値より1度程度高い状態だったが、気象庁は今回は8月中に最大2・5度程度の上昇を予測。東京大学大気海洋研究所の渡部雅浩教授(気候力学)は「今年はスーパーエルニーニョかもしれない」と指摘する。 一方で、エルニーニョの発生に伴って太平洋の高温エリアが東に移行し、太平洋高気圧の勢力が東にずれて、西日本を中心に平年より多雨になる傾向もある。三重大学の立花義裕教授(気象学)は「戻り梅雨のリスクもあり、大雨への警戒は緩めないでほしい」と話している。

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[社会] 「今年はスーパーエルニーニョかも」海面温度は2・5度上昇予測…高温・大雨に警戒必要

 気象庁は22日、関東甲信と東北が梅雨明けしたとみられると発表した。平年と比べ、関東甲信は3日遅く、東北の南部は2日、北部は6日それぞれ早い。梅雨のない北海道を除き、梅雨明けしていないのは九州のみとなった。

 気象庁は、今春発生した「エルニーニョ現象」の影響で、例年以上に高温に注意が必要とする。今後1か月の平均気温は全国的に平年より高くなり、8月上旬にかけてはかなり高くなると予想している。併せて、大雨への警戒も必要だ。

 エルニーニョは、太平洋赤道域の中部から南米沖にかけて海面水温が高くなる現象。世界気象機関(WMO)は今月、発生を宣言し、「世界の多くの地域で気温の記録を更新し、さらなる猛暑を引き起こす可能性が大幅に高まるだろう」と警鐘を鳴らした。欧州では地中海を中心に熱波に襲われ、連日40度を超える酷暑に見舞われている。

 過去のエルニーニョは、多くが海面水温が基準値より1度程度高い状態だったが、気象庁は今回は8月中に最大2・5度程度の上昇を予測。東京大学大気海洋研究所の渡部雅浩教授(気候力学)は「今年はスーパーエルニーニョかもしれない」と指摘する。

 一方で、エルニーニョの発生に伴って太平洋の高温エリアが東に移行し、太平洋高気圧の勢力が東にずれて、西日本を中心に平年より多雨になる傾向もある。三重大学の立花義裕教授(気象学)は「戻り梅雨のリスクもあり、大雨への警戒は緩めないでほしい」と話している。

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