[経済] 「アクアライン」時間帯別の変動料金、渋滞緩和に期待…周辺の一般道「車少なかった」

　千葉県木更津市と川崎市を結ぶ東京湾アクアライン（全長１５・１キロ）で２２日、時間帯によって料金を変えるロードプライシングが試験導入されたのは、休日の渋滞を緩和するためだ。渋滞を嫌がっていた人に来県を促し、県外客を増やす狙いもある。ただ、木更津金田インターチェンジ（ＩＣ）に接続する一般道でも、県外車などの渋滞は起きている。住民生活に悪影響が出ており、今後の課題となりそうだ。通行料「１２００円」普通車が通過したＥＴＣレーンでは、「１２００円」と表示されていた（２２日午後１時５分、木更津市で）　「時間帯別料金　実施中」。同ＩＣの電光掲示板には２２日、試験導入の開始を知らせる文字が並んでいた。 　自動料金収受システム（ＥＴＣ）のレーンでは、「品川」「横浜」など県外ナンバーの車も次々と通過する。普通車が通った午後１時過ぎ、通行料を示す路側表示器には、「１２００円」と映し出されていた。　ＥＴＣ搭載の普通車の通行料はこれまで、時間帯に関係なく８００円に固定されていたが、２２日からは変動制に移行した。〈１〉午後１～８時が１２００円〈２〉午後８時～午前０時が６００円〈３〉その他の時間が８００円――と変わっていく。　ロードプライシングは、料金に差をつけることで交通量を分散させ、渋滞を緩和させる狙いだ。来年３月末までの土日と祝日、川崎（東京）方面に向かう上り線で試験的に実施される。「夕食も楽しんで」　県内を旅行やゴルフで訪れ、Ｕターンする車の影響で、休日のアクアラインではこれまで、交通量が午後２時頃にピークとなっていた。通行量が少ない平日なら、１５・１キロの区間を１５分ほどで通過できるが、休日には１時間以上を要することも多かった。 1 2