[プロ野球] 「もう30歳ですよ」と若手に交じり早出打撃の巨人・増田大、プロ8年目で初のサヨナラ打

巨人4―3ヤクルト 巨人が2試合連続のサヨナラ勝ち。九回に追いつかれたが、延長十二回の好機で増田大が適時打を放って試合を決めた。ヤクルトは田口が踏ん張れなかった。◇12回1死1、2塁、サヨナラ打を放って大喜びする増田大(中央)(18日)=横山就平撮影 ヒーローの増田大は、打席に行くまで緊張で心臓がバクバクだった。いざ打席に入ると、冷静さを取り戻したそうだ。  延長十二回、先頭の代打・北村拓が二塁打。岡田のスリーバント失敗で勢いはしぼみかけたが、門脇の遊撃へのゴロがリクエストの末、安打になった。一死一、二塁となり、代走で途中出場した増田大に打順が巡ってきた。 「いいところで回ってくるかもと準備していた」。2ボールから2球続けて速球を空振り。追い込まれて、より一層バットを短く持った。そして、田口が投じたフルカウントからの6球目、外角の144キロを捉えると、大きな打球は右中間へ舞い上がった。「しっかり芯で捉えられた。打った瞬間、抜けると思った」。右手を突き上げながら、ゆっくりと一塁を回った。 「もう30歳ですよ」。そう言いながら、今季は若手に交じって早出の打撃練習に参加した。一軍では出場機会が限られるため、練習量を確保するのが理由だ。そのうえで、「チャンスで打席に入るかもしれないので」とも話していた。 育成出身で、一軍初出場は2019年。当時から代走が主な役割だ。途中出場しても、代打を送られることが多いが、坂本にバットをもらい助言を仰ぐなど、試行錯誤を繰り返してきた。プロ8年目で初のサヨナラ打は、準備をしていたからこその一打だ。 自らの殊勲打より、4時間半近い総力戦を制したことを喜び、「粘って粘って勝てたことが一番うれしくて。毎日頑張っていて良かった」。チームのために積み重ねた努力が結実し、頬を緩めた。(林宏和)   巨人・原監督 「(増田大は)どちらかというと縁の下の力持ち。そういう中でまじめに練習したというのがね。いい結果が出て良かった」

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[プロ野球] 「もう30歳ですよ」と若手に交じり早出打撃の巨人・増田大、プロ8年目で初のサヨナラ打

巨人4―3ヤクルト

 巨人が2試合連続のサヨナラ勝ち。九回に追いつかれたが、延長十二回の好機で増田大が適時打を放って試合を決めた。ヤクルトは田口が踏ん張れなかった。

12回1死1、2塁、サヨナラ打を放って大喜びする増田大(中央)(18日)=横山就平撮影
12回1死1、2塁、サヨナラ打を放って大喜びする増田大(中央)(18日)=横山就平撮影

 ヒーローの増田大は、打席に行くまで緊張で心臓がバクバクだった。いざ打席に入ると、冷静さを取り戻したそうだ。

 延長十二回、先頭の代打・北村拓が二塁打。岡田のスリーバント失敗で勢いはしぼみかけたが、門脇の遊撃へのゴロがリクエストの末、安打になった。一死一、二塁となり、代走で途中出場した増田大に打順が巡ってきた。

 「いいところで回ってくるかもと準備していた」。2ボールから2球続けて速球を空振り。追い込まれて、より一層バットを短く持った。そして、田口が投じたフルカウントからの6球目、外角の144キロを捉えると、大きな打球は右中間へ舞い上がった。「しっかり芯で捉えられた。打った瞬間、抜けると思った」。右手を突き上げながら、ゆっくりと一塁を回った。

 「もう30歳ですよ」。そう言いながら、今季は若手に交じって早出の打撃練習に参加した。一軍では出場機会が限られるため、練習量を確保するのが理由だ。そのうえで、「チャンスで打席に入るかもしれないので」とも話していた。

 育成出身で、一軍初出場は2019年。当時から代走が主な役割だ。途中出場しても、代打を送られることが多いが、坂本にバットをもらい助言を仰ぐなど、試行錯誤を繰り返してきた。プロ8年目で初のサヨナラ打は、準備をしていたからこその一打だ。

 自らの殊勲打より、4時間半近い総力戦を制したことを喜び、「粘って粘って勝てたことが一番うれしくて。毎日頑張っていて良かった」。チームのために積み重ねた努力が結実し、頬を緩めた。(林宏和)

  巨人・原監督 「(増田大は)どちらかというと縁の下の力持ち。そういう中でまじめに練習したというのがね。いい結果が出て良かった」

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