主要245社の23年度純利益、9%増に上ぶれ QUICK予想

QUICK企業価値研究所は6日、金融を除く主要245社の2023年度連結純利益（8月末時点）が前年度比9%増の32兆8903億円になるとの見通しを発表した。5%増益を見込んでいた5月末時点の前回集計から上方修正した。為替の想定を円安方向に見直したことを主因に、自動車や商社など海外売上高が大きい業種の業績予想を引き上げた。前回予想から純利益を1兆324億円上方修正した。想定為替レートを1ドル=130円から140円、1ユーロ=140円から150円とそれぞれ円安方向に見直した。自動車の純利益予想は24%増の6兆5910億円と前回集計から約4500億円増やした。為替レートの見直しに加え、通期の想定販売台数も引き上げた。商社は資源価格の一服で前年度比では減益を見込むものの、12%減の4兆1488億円と前回予想を約870億円上方修正した。14業種が前回予想を上回り、市況下落で約1300億円下方修正した化学など5業種の下振れを補う。245社の24年度は、純利益が23年度見通し比8%増の35兆5021億円になると予想した。供給網（サプライチェーン）の正常化、半導体市況の回復などを背景に、世界景気は23年度後半から徐々に回復に向かうとしている。

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速報 Sep 6, 2023 Add to Reading List

QUICK企業価値研究所は6日、金融を除く主要245社の2023年度連結純利益（8月末時点）が前年度比9%増の32兆8903億円になるとの見通しを発表した。5%増益を見込んでいた5月末時点の前回集計から上方修正した。為替の想定を円安方向に見直したことを主因に、自動車や商社など海外売上高が大きい業種の業績予想を引き上げた。

前回予想から純利益を1兆324億円上方修正した。想定為替レートを1ドル=130円から140円、1ユーロ=140円から150円とそれぞれ円安方向に見直した。自動車の純利益予想は24%増の6兆5910億円と前回集計から約4500億円増やした。為替レートの見直しに加え、通期の想定販売台数も引き上げた。

商社は資源価格の一服で前年度比では減益を見込むものの、12%減の4兆1488億円と前回予想を約870億円上方修正した。14業種が前回予想を上回り、市況下落で約1300億円下方修正した化学など5業種の下振れを補う。

245社の24年度は、純利益が23年度見通し比8%増の35兆5021億円になると予想した。供給網（サプライチェーン）の正常化、半導体市況の回復などを背景に、世界景気は23年度後半から徐々に回復に向かうとしている。