IEA、世界の石油需要見通しを下方修正 欧州景気悪化で

IEAは世界の石油需要見通しを下方修正した=ロイター【ロンドン=大西康平】国際エネルギー機関(IEA)は13日に公表した7月の石油市場リポートで、2023年の石油需要見通しを下方修正した。前年比220万バレル増で過去最高の日量1億210万バレルとなるが、前回の6月時点からは20万バレル引き下げた。世界的な金融引き締めによる景気減速で、欧州を中心に需要が減少する見通しだ。経済協力開発機構(OECD)に加盟する欧州の需要見通しを、6月比20万バレル減の1340万バレルとした。製造業の不振が響くという。一方で中国などの非OECD加盟国は横ばいの5600万バレルで、IEAは「さえないOECDと回復力のある非OECDの差が鮮明」と分析する。ロシアの6月の石油輸出収入は118億ドルと、前月比15億ドル減った。4カ月ぶりの低水準で、22年の平均(189億ドル)を大きく下回った。22年12月に主要7カ国(G7)などがロシア産原油の取引価格に上限を設ける制裁を発動した効果が表れたとみられる。石油輸出量も730万バレルと、前月比60万バレル減少した。23年の石油供給見通しは前年比150万バレル増の1億150万バレルと、6月時点から20万バレル引き上げた。イランの増産が全体を押し上げた。

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IEA、世界の石油需要見通しを下方修正 欧州景気悪化で

【ロンドン=大西康平】国際エネルギー機関(IEA)は13日に公表した7月の石油市場リポートで、2023年の石油需要見通しを下方修正した。前年比220万バレル増で過去最高の日量1億210万バレルとなるが、前回の6月時点からは20万バレル引き下げた。世界的な金融引き締めによる景気減速で、欧州を中心に需要が減少する見通しだ。

経済協力開発機構(OECD)に加盟する欧州の需要見通しを、6月比20万バレル減の1340万バレルとした。製造業の不振が響くという。一方で中国などの非OECD加盟国は横ばいの5600万バレルで、IEAは「さえないOECDと回復力のある非OECDの差が鮮明」と分析する。

ロシアの6月の石油輸出収入は118億ドルと、前月比15億ドル減った。4カ月ぶりの低水準で、22年の平均(189億ドル)を大きく下回った。22年12月に主要7カ国(G7)などがロシア産原油の取引価格に上限を設ける制裁を発動した効果が表れたとみられる。石油輸出量も730万バレルと、前月比60万バレル減少した。

23年の石油供給見通しは前年比150万バレル増の1億150万バレルと、6月時点から20万バレル引き上げた。イランの増産が全体を押し上げた。

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