[社会] マイナカードのタッチでバス乗り降り、高知で全国初導入…従来は面倒な報告書を「何度も提出」

 高齢者らがマイナンバーカードをタッチするだけでバスに乗り降りできる改札システムが2日、高知県中土佐町の町コミュニティバスで導入された。12月からは、町内を運行する高知高陵交通(須崎市)、四万十交通(四万十町)にも拡大する。高知県によると、営業バス路線でのこうしたシステムの導入は、全国で初めてという。(古谷禎一)マイナンバーカードをタッチして乗車する住民(高知県中土佐町で) 同町では、高齢者らの外出を支援して健康を維持するため、2010年度から65歳以上と障害者手帳を持つ町民の町内を経由する全バス路線の運賃を無料化。ただ、これまでは利用者証を運転手に提示し、利用報告書に乗車地、降車地、日付を記入して提出する必要があった。 中土佐町役場前に到着したコミュニティバス 改札システムは、デジタル化を進める県が国の交付金を活用し、「公共交通マイナンバー活用実証事業」として実施。登録を済ませたマイナカードを乗降時にタッチすると、その時刻が登録され、全地球測位システム(GPS)による位置情報と合わせてどこで乗降したかがわかり、町が負担する運賃も自動的に計算できるという。 この日は、町役場前でセレモニーがあり、さっそく到着したバスに高齢者らがマイナカードをかざして乗車。買い物や病院へ行くために週2回はバスを利用するという町内の女性(71)は「乗り継ぎするたびに何度も報告書に書かないかんき、めんどくさかった。便利になってよかった」と話した。 同町では、無料利用者約1000人のうち、443人がすでにマイナカードでの利用登録を完了。池田洋光町長は「簡単で便利に乗れるようになり、高齢者の健康づくり、公共交通の利用促進につながる」と述べた。

A person who loves writing, loves novels, and loves life.Seeking objective truth, hoping for world peace, and wishing for a world without wars.
[社会] マイナカードのタッチでバス乗り降り、高知で全国初導入…従来は面倒な報告書を「何度も提出」

 高齢者らがマイナンバーカードをタッチするだけでバスに乗り降りできる改札システムが2日、高知県中土佐町の町コミュニティバスで導入された。12月からは、町内を運行する高知高陵交通(須崎市)、四万十交通(四万十町)にも拡大する。高知県によると、営業バス路線でのこうしたシステムの導入は、全国で初めてという。(古谷禎一)

マイナンバーカードをタッチして乗車する住民(高知県中土佐町で)
マイナンバーカードをタッチして乗車する住民(高知県中土佐町で)

 同町では、高齢者らの外出を支援して健康を維持するため、2010年度から65歳以上と障害者手帳を持つ町民の町内を経由する全バス路線の運賃を無料化。ただ、これまでは利用者証を運転手に提示し、利用報告書に乗車地、降車地、日付を記入して提出する必要があった。

中土佐町役場前に到着したコミュニティバス
中土佐町役場前に到着したコミュニティバス

 改札システムは、デジタル化を進める県が国の交付金を活用し、「公共交通マイナンバー活用実証事業」として実施。登録を済ませたマイナカードを乗降時にタッチすると、その時刻が登録され、全地球測位システム(GPS)による位置情報と合わせてどこで乗降したかがわかり、町が負担する運賃も自動的に計算できるという。

 この日は、町役場前でセレモニーがあり、さっそく到着したバスに高齢者らがマイナカードをかざして乗車。買い物や病院へ行くために週2回はバスを利用するという町内の女性(71)は「乗り継ぎするたびに何度も報告書に書かないかんき、めんどくさかった。便利になってよかった」と話した。

 同町では、無料利用者約1000人のうち、443人がすでにマイナカードでの利用登録を完了。池田洋光町長は「簡単で便利に乗れるようになり、高齢者の健康づくり、公共交通の利用促進につながる」と述べた。

What's Your Reaction?

like

dislike

love

funny

angry

sad

wow