[経済] ＪＲ西日本、芸備線の備中神代―備後庄原の存廃協議会の設置を申請…全国初で国交相が判断

　ＪＲ西日本は３日、岡山、広島両県を走る芸備線の一部区間について、沿線自治体と存廃を話し合う「再構築協議会」の設置を国土交通省に申請した。１日の改正地域公共交通活性化・再生法（地域交通法）の施行後、設置申請は全国で初めて。国土交通相が協議会を設けるかどうかを判断する。　ＪＲ西は、備中神代（こうじろ）（岡山県新見市）―備後庄原（しょうばら）（広島県庄原市）の６８・５キロ・メートルについて、協議会の設置を求めた。　この区間のうち、庄原市内の東城―備後落合（２５・８キロ・メートル）は、２０２２年度に１キロ・メートルあたりの１日の平均利用者数を示す輸送密度が２０人と、ＪＲ西管内で最も低かった。１９～２１年度の平均で、約１００万円の運賃収入に対して２億３０００万円程度の営業費用がかかっている。ＪＲ西の長谷川一明社長は、「鉄道輸送の特性を発揮できていない」と述べていた。芸備線（広島市安佐北区で、２０２２年１１月撮影）　利用者が少ないローカル線は、改正地域交通法に基づき、鉄道事業者や自治体の申請を受けた国が協議会を設置できるようになった。路線を廃止する場合は、バスなどの代替手段の確保策、維持する場合は収支改善策を検討する。３年をめどに結論を出す。

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速報 Oct 3, 2023 Add to Reading List

[経済] ＪＲ西日本、芸備線の備中神代―備後庄原の存廃協議会の設置を申請…全国初で国交相が判断

　ＪＲ西日本は３日、岡山、広島両県を走る芸備線の一部区間について、沿線自治体と存廃を話し合う「再構築協議会」の設置を国土交通省に申請した。１日の改正地域公共交通活性化・再生法（地域交通法）の施行後、設置申請は全国で初めて。国土交通相が協議会を設けるかどうかを判断する。

　ＪＲ西は、備中神代（こうじろ）（岡山県新見市）―備後庄原（しょうばら）（広島県庄原市）の６８・５キロ・メートルについて、協議会の設置を求めた。

　この区間のうち、庄原市内の東城―備後落合（２５・８キロ・メートル）は、２０２２年度に１キロ・メートルあたりの１日の平均利用者数を示す輸送密度が２０人と、ＪＲ西管内で最も低かった。１９～２１年度の平均で、約１００万円の運賃収入に対して２億３０００万円程度の営業費用がかかっている。ＪＲ西の長谷川一明社長は、「鉄道輸送の特性を発揮できていない」と述べていた。