[音楽] サザンの茅ヶ崎凱旋ライブ、世代を超えた熱狂的ファン歓喜の４日間…会場外の住民からも拍手や歓声

　神奈川県茅ヶ崎市出身の桑田佳祐さん（６７）がメンバーの人気バンド「サザンオールスターズ」の 凱旋（がいせん） ライブが１日、茅ヶ崎市中海岸の茅ヶ崎公園野球場で４日間の日程を終えた。デビュー４５周年を記念した公演には、世代を超えた熱狂的なファンが集い、茅ヶ崎の夜は歓喜に包まれた。（佐野真一） ステージからファンに応える桑田さん（右）（ＪＶＣケンウッド・ビクターエンタテインメント提供） 　ライブは午後５時に開演し、「いとしのエリー」や「希望の 轍（わだち） 」などの楽曲に参加した約１万８０００人は大いに盛り上がった。約２時間４０分のステージがフィナーレを迎えると、夜空に花火が打ち上げられ、会場だけでなく周辺住民からも拍手や歓声が湧いた。 　ライブが終わっても、参加者らは興奮冷めやらぬ様子。東京都府中市の会社員（５１）は、妻（４２）とベビーカーに長男（２）を乗せて訪れた。３０年以上のファンでありながら初のライブだったといい、「学生時代から聴いてきた音を生で聴けて泣きそうだった」と表情を崩した。友人と訪れた茅ヶ崎市職員（２３）は「サザンは茅ヶ崎の『市のバンド』みたいなもの。地元愛があふれる歌詞が心地よかった」とほほえんだ。大盛り上がりの会場内（ＪＶＣケンウッド・ビクターエンタテインメント提供）　公演終了後、会場からＪＲ茅ヶ崎駅まで約１キロの歩道は帰路に就くファンで埋め尽くされた。それでも、千葉県茂原市の５０歳代男性会社員は「幸せそうなファンに囲まれた」と、余韻に浸っていた。　同駅からはライブ期間に合わせて臨時特急「えぼし」が運行された。楽曲に多く登場する茅ヶ崎市の「えぼし岩」にちなんだ愛称で、ファンらは、特急券を写真に収めたりしながら電車に乗車していた。