Microsoft、米アクティビジョンの買収計画見直し

買収計画の見直しで英当局の承認を引き出す狙い=ロイター【シリコンバレー=渡辺直樹】米マイクロソフトは21日、買収を計画する米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードのソフト配信事業を、仏ゲーム大手ユービーアイソフトに15年間譲渡すると発表した。アクティビジョン買収について英国の規制当局が独占を懸念して反対している。買収計画の内容を大幅に修正することで英当局から承認を得ることを目指す。譲渡するのは「コール・オブ・デューティ」などの人気ゲームソフトをパソコンやゲーム機にネット経由で配信する事業。マイクロソフトはもしアクティビジョンを買収できたとしても、アクティビジョンのソフトを自社のゲーム機「Xbox」で独占的に配信する権利が一定期間なくなる。マイクロソフトは過去最大となる687億ドル(発表時のレートで約8兆円)でアクティビジョンの買収計画を進めていたが、世界各地の規制当局の審査が難航した。公表から1年半が過ぎ、英競争・市場庁(CMA)の承認が最後のハードルとなっている。マイクロソフトが買収により人気ゲームを独占してしまうという英当局の懸念に対応し、大幅な買収スキーム見直しで譲歩を引き出す狙いだ。消費者にとっては、ユービーアイ経由でアクティビジョンのソフトが配信されることになるため、複数の環境で遊べるようになる。マイクロソフトは契約期限として延期した10月18日までの買収を目指している。英CMAとは8月29日を期限として再交渉している。今後CMA側が新しい計画をどう判断するかが焦点となる。【関連記事】・Microsoftの米ゲーム買収、英当局が意見公募・Microsoft、人気ゲームをソニーGに提供 大型買収に前進・Microsoftのゲーム大手買収、不承認の英規制当局が軟化・Microsoft、米アクティビジョンの買収期限 10月に延期・英裁判所、Microsoftの買収差し止めを停止 実現へ前進

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Microsoft、米アクティビジョンの買収計画見直し

【シリコンバレー=渡辺直樹】米マイクロソフトは21日、買収を計画する米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードのソフト配信事業を、仏ゲーム大手ユービーアイソフトに15年間譲渡すると発表した。アクティビジョン買収について英国の規制当局が独占を懸念して反対している。買収計画の内容を大幅に修正することで英当局から承認を得ることを目指す。

譲渡するのは「コール・オブ・デューティ」などの人気ゲームソフトをパソコンやゲーム機にネット経由で配信する事業。マイクロソフトはもしアクティビジョンを買収できたとしても、アクティビジョンのソフトを自社のゲーム機「Xbox」で独占的に配信する権利が一定期間なくなる。

マイクロソフトは過去最大となる687億ドル(発表時のレートで約8兆円)でアクティビジョンの買収計画を進めていたが、世界各地の規制当局の審査が難航した。公表から1年半が過ぎ、英競争・市場庁(CMA)の承認が最後のハードルとなっている。

マイクロソフトが買収により人気ゲームを独占してしまうという英当局の懸念に対応し、大幅な買収スキーム見直しで譲歩を引き出す狙いだ。消費者にとっては、ユービーアイ経由でアクティビジョンのソフトが配信されることになるため、複数の環境で遊べるようになる。

マイクロソフトは契約期限として延期した10月18日までの買収を目指している。英CMAとは8月29日を期限として再交渉している。今後CMA側が新しい計画をどう判断するかが焦点となる。

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