NY商品、原油続落 利益確定売り 金は5日続伸
【NQNニューヨーク=矢内純一】20日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比0.92ドル(1.0%)安の1バレル90.28ドルで取引を終えた。前日に昨年11月以来の高値を付けた後で、持ち高調整の売りが優勢だった。米金融引き締めの長期化が先行きの米経済を冷やすとの見方も原油先物の重荷となった。米連邦準備理事会(FRB)は19~20日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決めた。同時に公表した政策金利の見通しでは、2024年末の予想中央値を引き上げた。高い金利水準が長期化すれば、米景気が冷え込み石油消費が伸び悩むとの見方から、原油の先物にも売りが出て、一時は90ドルを割り込んだ。原油先物は買いが優勢となる場面があった。米エネルギー情報局(EIA)が20日に発表した週間の石油在庫統計では、原油在庫が市場予想以上に減少した。ガソリン在庫も予想に反して減少した。米国内の需給が締まっているとの観測が、原油相場を押し上げた。ニューヨーク金先物相場は5日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比13.4ドル(0.7%)高の1トロイオンス1967.1ドルで取引を終えた。米長期金利が低下し、金利の付かない資産である金先物には投資妙味が増すとみた買いが入った。FOMC結果公表後に米長期金利は低下幅を縮め、一時は上昇に転じた。金先物は時間外の取引で、売りが優勢となり、1950ドル台まで下がる場面があった。
【NQNニューヨーク=矢内純一】20日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比0.92ドル(1.0%)安の1バレル90.28ドルで取引を終えた。前日に昨年11月以来の高値を付けた後で、持ち高調整の売りが優勢だった。米金融引き締めの長期化が先行きの米経済を冷やすとの見方も原油先物の重荷となった。
米連邦準備理事会(FRB)は19~20日に開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決めた。同時に公表した政策金利の見通しでは、2024年末の予想中央値を引き上げた。高い金利水準が長期化すれば、米景気が冷え込み石油消費が伸び悩むとの見方から、原油の先物にも売りが出て、一時は90ドルを割り込んだ。
原油先物は買いが優勢となる場面があった。米エネルギー情報局(EIA)が20日に発表した週間の石油在庫統計では、原油在庫が市場予想以上に減少した。ガソリン在庫も予想に反して減少した。米国内の需給が締まっているとの観測が、原油相場を押し上げた。
ニューヨーク金先物相場は5日続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比13.4ドル(0.7%)高の1トロイオンス1967.1ドルで取引を終えた。米長期金利が低下し、金利の付かない資産である金先物には投資妙味が増すとみた買いが入った。
FOMC結果公表後に米長期金利は低下幅を縮め、一時は上昇に転じた。金先物は時間外の取引で、売りが優勢となり、1950ドル台まで下がる場面があった。
What's Your Reaction?