アサヒ、外食事業から撤退 老舗料亭のなだ万売却へ

アサヒは「なだ万」などの外食事業から撤退するアサヒグループホールディングス(GHD)は外食事業から撤退する方針を決めた。老舗料亭の「なだ万」の運営会社と、ビール園などを手掛けるアサヒフードクリエイトを売却する。外食業界は新型コロナウイルス禍から客足は回復しているものの、以前の7割程度までしか戻らないとみている。ビールを中心とした酒類事業に経営資源を集中する。【関連記事】・アサヒ「マルエフ」復活劇 購入意向2位の缶選んだわけ・アサヒグループ食品「多刀流」 川原社長、健康や食育に力・アサヒビールの「総選挙」 顧客の心理に迫るブランド力中間持ち株会社のアサヒグループジャパンが傘下の外食事業を売却する。対象は、なだ万の国内外にある77店舗と、アサヒフードクリエイトが運営するビール園や直営店「スーパードライ」など全国34店舗。1月ごろから検討を始めていた。売却先は未定という。なだ万は1830年創業で、アサヒビールが2014年に買収した。和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるなど注目を集める中で、老舗料亭のブランド力を生かして海外での出店拡大を目指していた。アサヒは「外食事業の特性を理解し、積極的な投資や経営支援で両社を成長させられるオーナーに譲渡することが最善と判断した」と説明した。外食事業の売上高は公表していない。「グループの連結業績への影響は精査中」という。新型コロナウイルス禍では酒類の提供が一時制限され、客足が減少した。多くの飲食店が閉店した。アサヒGHDの勝木敦志社長はかねて「外食の戻りは(新型コロナ前の19年比)7割弱程度で、完全に戻ることはない」と話していた。

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アサヒ、外食事業から撤退 老舗料亭のなだ万売却へ

アサヒグループホールディングス(GHD)は外食事業から撤退する方針を決めた。老舗料亭の「なだ万」の運営会社と、ビール園などを手掛けるアサヒフードクリエイトを売却する。外食業界は新型コロナウイルス禍から客足は回復しているものの、以前の7割程度までしか戻らないとみている。ビールを中心とした酒類事業に経営資源を集中する。

中間持ち株会社のアサヒグループジャパンが傘下の外食事業を売却する。対象は、なだ万の国内外にある77店舗と、アサヒフードクリエイトが運営するビール園や直営店「スーパードライ」など全国34店舗。1月ごろから検討を始めていた。売却先は未定という。

なだ万は1830年創業で、アサヒビールが2014年に買収した。和食が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されるなど注目を集める中で、老舗料亭のブランド力を生かして海外での出店拡大を目指していた。

アサヒは「外食事業の特性を理解し、積極的な投資や経営支援で両社を成長させられるオーナーに譲渡することが最善と判断した」と説明した。外食事業の売上高は公表していない。「グループの連結業績への影響は精査中」という。

新型コロナウイルス禍では酒類の提供が一時制限され、客足が減少した。多くの飲食店が閉店した。アサヒGHDの勝木敦志社長はかねて「外食の戻りは(新型コロナ前の19年比)7割弱程度で、完全に戻ることはない」と話していた。

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