[インターハイ特集] 八村塁育てた佐藤久夫コーチの「魂」受け継ぐ…仙台大明成、20点以上の差を逆転し初戦突破
全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は25日、札幌市でバスケットボール男子の1回戦が行われ、仙台大明成(宮城)が土浦日大(茨城)を78―71で下し、2回戦に進出した。 バスケットボールもスタート、中部大第一や能代科学技術など2回戦へ ◇ バスケットボール男子・仙台大明成 佐藤 晴(せい) 主将(3年) 「つらい時こそ明るく」 ピンチのたびにチームのモットーを思い起こし、20点以上の差をひっくり返した。NBA・レーカーズの八村塁選手を育て上げ、今年6月に亡くなった佐藤久夫コーチの口癖だ。ゴール下に攻め込む仙台大明成の佐藤主将(25日、札幌市で) 土浦日大(茨城)を相手に、第1クオーター(Q)から追いかけ続ける苦しい展開。第2Qには20点差以上開き、5分以上も得点できない時間もあった。最も苦しいときに「自信を持って攻める」と言い聞かせた3点シュートは、ゴールネットを揺らし、流れを引き寄せた。 3点差を追いかける第4Q。両足をつり一時コートを離れたが、「チームを信じる」。試合終了の数秒前に同点に追いつき、延長戦に持ち込んだ。 「チームがつないでくれた。やるべきことをやろう」。再びコートに戻り、得意のドリブルでゴール下に何度も切り込んだ。終了のブザーが鳴り、泣きじゃくる後輩を笑顔で抱きしめた。「いい報告ができる。でも、ここで満足しない」。佐藤コーチにさらなる飛躍を誓った。
全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は25日、札幌市でバスケットボール男子の1回戦が行われ、仙台大明成(宮城)が土浦日大(茨城)を78―71で下し、2回戦に進出した。
バスケットボール男子・仙台大明成 佐藤
晴
主将(3年)
「つらい時こそ明るく」
ピンチのたびにチームのモットーを思い起こし、20点以上の差をひっくり返した。NBA・レーカーズの八村塁選手を育て上げ、今年6月に亡くなった佐藤久夫コーチの口癖だ。
土浦日大(茨城)を相手に、第1クオーター(Q)から追いかけ続ける苦しい展開。第2Qには20点差以上開き、5分以上も得点できない時間もあった。最も苦しいときに「自信を持って攻める」と言い聞かせた3点シュートは、ゴールネットを揺らし、流れを引き寄せた。
3点差を追いかける第4Q。両足をつり一時コートを離れたが、「チームを信じる」。試合終了の数秒前に同点に追いつき、延長戦に持ち込んだ。
「チームがつないでくれた。やるべきことをやろう」。再びコートに戻り、得意のドリブルでゴール下に何度も切り込んだ。終了のブザーが鳴り、泣きじゃくる後輩を笑顔で抱きしめた。「いい報告ができる。でも、ここで満足しない」。佐藤コーチにさらなる飛躍を誓った。
What's Your Reaction?