キッセイ、4年8カ月ぶり高値 4〜6月期純利益倍増

1日の東京株式市場で、キッセイ薬品工業が一時前日比555円(18%)高の3565円まで上昇し、2018年12月以来約4年8カ月ぶりの高値をつけた。前日に発表した23年4〜6月期の連結決算が好調な内容で、今後も新薬の販売を中心に業績を伸ばすとの期待から買いが広がった。終値は480円(16%)高の3490円。1日の東証プライム市場の値上がり率ランキングで2位だった。23年4〜6月期純利益は前年同期比約2倍の32億円で、24年3月期通期の予想に対する進捗率は31%に達する。昨年度に発売した潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠」など新薬の売り上げが業績をけん引。既存の治療薬と比べてステロイドによる問題点を軽減したことが評価されたという。みずほ証券の田中洋氏は「新薬の23年4〜6月期の売上高は13億4000万円で想定(12億円)を若干上回った」と指摘する。同社は患者数が比較的少ない分野の新薬開発に強みを持つ。auカブコム証券の河合達憲氏は「新型コロナウイルス禍収束の影響を受けにくく、今後も安定して業績を伸ばせる」とみている。一方で「申請を控えている新薬の承認延期などが発生した場合は業績への影響を嫌気した売りが出る」(国内投信)との声も聞かれた。

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キッセイ、4年8カ月ぶり高値 4〜6月期純利益倍増

1日の東京株式市場で、キッセイ薬品工業が一時前日比555円(18%)高の3565円まで上昇し、2018年12月以来約4年8カ月ぶりの高値をつけた。前日に発表した23年4〜6月期の連結決算が好調な内容で、今後も新薬の販売を中心に業績を伸ばすとの期待から買いが広がった。

終値は480円(16%)高の3490円。1日の東証プライム市場の値上がり率ランキングで2位だった。

23年4〜6月期純利益は前年同期比約2倍の32億円で、24年3月期通期の予想に対する進捗率は31%に達する。昨年度に発売した潰瘍性大腸炎治療薬「カログラ錠」など新薬の売り上げが業績をけん引。既存の治療薬と比べてステロイドによる問題点を軽減したことが評価されたという。みずほ証券の田中洋氏は「新薬の23年4〜6月期の売上高は13億4000万円で想定(12億円)を若干上回った」と指摘する。

同社は患者数が比較的少ない分野の新薬開発に強みを持つ。auカブコム証券の河合達憲氏は「新型コロナウイルス禍収束の影響を受けにくく、今後も安定して業績を伸ばせる」とみている。一方で「申請を控えている新薬の承認延期などが発生した場合は業績への影響を嫌気した売りが出る」(国内投信)との声も聞かれた。

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