キットカット日本上陸50年、ネスレ日本「最高」新製品

ネスレ日本（神戸市）はキットカットの新製品を発売するネスレ日本（神戸市）は25日、主力チョコレート商品の「キットカット」のブランド戦略発表会を都内で開き、約13年ぶりに既存品を大幅リニューアルすると発表した。既存品よりもカカオの風味やウエハースのサクサク感を強めて「史上最高」をうたう。新製品は9月1日ごろから既存品と切り替えて発売する。キットカットは1935年に英国で誕生した。日本では1973年に販売を開始し今年は50年の節目にあたる。「きっと勝つ」の語呂にかけて、受験生などの間で応援アイテムとしても人気が高い。今回のリニューアルにあたっては、国内外の開発チームと協働して約3年をかけた。消費者の嗜好が「カカオ感の強いミルクチョコレート」に変化しつつあることからチョコレートのレシピを変更しカカオ比率を増やした。ウエハース生地も製造工程を見直し、ウエハースとチョコとの配分も変えるなどしてサクサク感を強めた。コンフェクショナリー事業本部インツーホームマーケティング部長の村岡慎太郎氏は「既存品と新製品の消費者比較調査をした際に、新商品の評価が既存品よりも非常に高かったので『史上最高』と銘打っている」と話す。定番の「キットカットミニ」は12枚入りで希望小売価格が540円と従来の枚数や価格を踏襲した。キットカットはインバウンド（訪日外国人）からの人気も高い。足元で回復しつつあるインバウンドに訴求する販促活動なども随時計画するとみられる。