[サッカーワールドカップ] 女子W杯開幕戦、日本人審判員3人が担当…山下良美主審「今までの人生を表現したい」

 20日開幕のサッカー女子ワールドカップ(W杯)。今回のW杯に臨む日本勢は、なでしこジャパンのメンバーだけではない。FIFA(国際サッカー連盟)から今回のW杯に選出されたのが、山下良美主審(37)、 坊薗(ぼうぞの) 真琴副審(42)、 手代木(てしろぎ) 直美副審(42)の女性審判員3人だ。 女子W杯に臨む山下主審(中央)、坊薗副審(右)、手代木副審 手代木副審は2015年カナダ大会から3大会連続、山下主審と坊薗副審は19年フランス大会から2大会連続の選出で、3人は20日の開幕戦、NZ―ノルウェー戦を担当することになった。女子W杯開幕戦で日本人審判員が担当するのは史上初めてだ。  3人は4月にもJリーグ史上初めて女性で主審、副審すべてを務めるなど、息ぴったり。3人によると坊薗副審が「ボケ担当」、山下主審と手代木副審が「突っ込み担当」だそうで、坊薗副審は「2人とも冷静に突っ込んでくれて、安心感があるからボケられる」と笑みを浮かべる。 山下主審は昨年の男子W杯カタール大会にも選出され、ロスタイムの表示板を掲げるなどの役割を担う第4審判を務めた。大学の後輩だった山下主審を審判の道に誘ったという坊薗副審は、W杯の様子をテレビの前で正座で見守ったという。坊薗副審が「スマートフォンの連写モードで撮って送りつけて、『もっと笑顔の方がいいんじゃない』とか細かいアドバイスをして、(山下主審が)一試合一試合改善していった」と明かせば、手代木副審は「すごくりりしくて格好良かった。いつも一緒に組ませてもらっていることが誇らしかった」と振り返る。 女子W杯に向け、「サッカーを好きで続けてきた今までの人生を表現したい」と山下主審。坊薗副審は「なでしこジャパンの活躍とともに少しでも現地で長く楽しみたい」と意気込み、手代木副審は「女子サッカーに興味を持ってくれる人が増えるような大会になるように全力を尽くしたい」と言葉に力を込めた。(西村海)

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[サッカーワールドカップ] 女子W杯開幕戦、日本人審判員3人が担当…山下良美主審「今までの人生を表現したい」

 20日開幕のサッカー女子ワールドカップ(W杯)。今回のW杯に臨む日本勢は、なでしこジャパンのメンバーだけではない。FIFA(国際サッカー連盟)から今回のW杯に選出されたのが、山下良美主審(37)、 坊薗ぼうぞの 真琴副審(42)、 手代木てしろぎ 直美副審(42)の女性審判員3人だ。

女子W杯に臨む山下主審(中央)、坊薗副審(右)、手代木副審
女子W杯に臨む山下主審(中央)、坊薗副審(右)、手代木副審

 手代木副審は2015年カナダ大会から3大会連続、山下主審と坊薗副審は19年フランス大会から2大会連続の選出で、3人は20日の開幕戦、NZ―ノルウェー戦を担当することになった。女子W杯開幕戦で日本人審判員が担当するのは史上初めてだ。

 3人は4月にもJリーグ史上初めて女性で主審、副審すべてを務めるなど、息ぴったり。3人によると坊薗副審が「ボケ担当」、山下主審と手代木副審が「突っ込み担当」だそうで、坊薗副審は「2人とも冷静に突っ込んでくれて、安心感があるからボケられる」と笑みを浮かべる。

 山下主審は昨年の男子W杯カタール大会にも選出され、ロスタイムの表示板を掲げるなどの役割を担う第4審判を務めた。大学の後輩だった山下主審を審判の道に誘ったという坊薗副審は、W杯の様子をテレビの前で正座で見守ったという。坊薗副審が「スマートフォンの連写モードで撮って送りつけて、『もっと笑顔の方がいいんじゃない』とか細かいアドバイスをして、(山下主審が)一試合一試合改善していった」と明かせば、手代木副審は「すごくりりしくて格好良かった。いつも一緒に組ませてもらっていることが誇らしかった」と振り返る。

 女子W杯に向け、「サッカーを好きで続けてきた今までの人生を表現したい」と山下主審。坊薗副審は「なでしこジャパンの活躍とともに少しでも現地で長く楽しみたい」と意気込み、手代木副審は「女子サッカーに興味を持ってくれる人が増えるような大会になるように全力を尽くしたい」と言葉に力を込めた。(西村海)

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