ジンズHD、一時6%高 6月の既存店売上高9.4%増で

6日の東京株式市場で、眼鏡店チェーンのジンズホールディングス株が一時、前日比195円（6%）高の3260円をつけた。4月以来約3カ月ぶりの高値。6月の既存店売上高が前年同月と比べて9.4%増加したことを5日に発表し、好感した投資家の買いを誘った。終値は175円（6%）高の3240円だった。同社が5日に発表した月次売上状況では、6月の売上高が全店舗で前年同月比11.4%増、既存店では同9.4%増だった。普通のレンズを有料でカラーレンズにできるオプションの販売を強化したほか、アウトドア用品大手のスノーピークとコラボレーションした高機能モデルが売り上げをけん引したためだ。「新型コロナウイルスの影響が一服し、マスクを外す人が増えてきた中でアイウエアの消費が伸びている。機能性の高い商品の販売に期待感もある」(東海東京調査センターの角英樹アナリスト)との声も聞かれる。予想PER（株価収益率）は35倍台と割安感は乏しい。今後の株価について、楽天証券の窪田真之チーフ・ストラテジストは「今回の値上がりは一時的な見方が強い。2019年8月期以来の連結営業利益を更新できれば上値も見えてくるが、現状はコロナ後の内需回復の流れでの買いが多い」と指摘する。

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速報 Jul 6, 2023 Add to Reading List

6日の東京株式市場で、眼鏡店チェーンのジンズホールディングス株が一時、前日比195円（6%）高の3260円をつけた。4月以来約3カ月ぶりの高値。6月の既存店売上高が前年同月と比べて9.4%増加したことを5日に発表し、好感した投資家の買いを誘った。終値は175円（6%）高の3240円だった。

同社が5日に発表した月次売上状況では、6月の売上高が全店舗で前年同月比11.4%増、既存店では同9.4%増だった。普通のレンズを有料でカラーレンズにできるオプションの販売を強化したほか、アウトドア用品大手のスノーピークとコラボレーションした高機能モデルが売り上げをけん引したためだ。「新型コロナウイルスの影響が一服し、マスクを外す人が増えてきた中でアイウエアの消費が伸びている。機能性の高い商品の販売に期待感もある」(東海東京調査センターの角英樹アナリスト)との声も聞かれる。

予想PER（株価収益率）は35倍台と割安感は乏しい。今後の株価について、楽天証券の窪田真之チーフ・ストラテジストは「今回の値上がりは一時的な見方が強い。2019年8月期以来の連結営業利益を更新できれば上値も見えてくるが、現状はコロナ後の内需回復の流れでの買いが多い」と指摘する。