スペイン下院、新首相の信任投票を9月下旬に実施へ
9月下旬にスペイン下院で第1党となった中道右派の国民党（PP）フェイホー党首の首相信任投票が実施される=ロイター【パリ=北松円香】スペイン下院（定数350）は7月23日の総選挙を受けた新首相選出のための信任投票を9月下旬に実施する。下院のアルメンゴル議長が23日、新首相指名の討議を9月26日から27日に実施すると発表した。第1党となった中道右派の国民党（PP）党首、フェイホー氏を首相として信任するか判断する。PPとの連立を視野に入れる極右政党ボックス（VOX）などの議員票を合わせても、フェイホー氏は1回目の投票で可決に必要な絶対過半数を確保できない見通し。2回目の投票でも少数の地方政党の協力を得る必要があり、同氏が首相に就任できるかは不透明だ。スペインでは国王が首相候補を指名し、下院での信任投票を得て決まる。最初の候補が2回の投票で否決されれば国王が別の候補を指名し、投票を繰り返す。次の候補は穏健左派の社会労働党（PSOE）党首、サンチェス現首相が指名される可能性が高いが、同氏も可決に必要な票数は固め切れていない。1回目の信任投票から2カ月経っても新首相が決まらない場合、再び総選挙を実施する必要がある。
【パリ=北松円香】スペイン下院（定数350）は7月23日の総選挙を受けた新首相選出のための信任投票を9月下旬に実施する。下院のアルメンゴル議長が23日、新首相指名の討議を9月26日から27日に実施すると発表した。第1党となった中道右派の国民党（PP）党首、フェイホー氏を首相として信任するか判断する。
PPとの連立を視野に入れる極右政党ボックス（VOX）などの議員票を合わせても、フェイホー氏は1回目の投票で可決に必要な絶対過半数を確保できない見通し。2回目の投票でも少数の地方政党の協力を得る必要があり、同氏が首相に就任できるかは不透明だ。
スペインでは国王が首相候補を指名し、下院での信任投票を得て決まる。最初の候補が2回の投票で否決されれば国王が別の候補を指名し、投票を繰り返す。
次の候補は穏健左派の社会労働党（PSOE）党首、サンチェス現首相が指名される可能性が高いが、同氏も可決に必要な票数は固め切れていない。1回目の信任投票から2カ月経っても新首相が決まらない場合、再び総選挙を実施する必要がある。
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