スーダン北東部、医療崩壊の危機 予算不足で医師らスト
スーダンで病院の前に列を成す地元の家族ら（20日）=ロイター【ポートスーダン=ロイター時事】武力衝突が続くスーダンから国外へ避難する人々の脱出口となっていた同国北東部ポートスーダンが、医療崩壊の危機に直面している。停電や物資不足に加え、医師や看護師がストライキに突入し、医療従事者の不足が深刻化しているためだ。紅海に面したポートスーダンはスーダン正規軍が支配しているが、準軍事組織「即応支援部隊（RSF）」との戦闘で政府予算が枯渇。医師らは4カ月にわたり給与が支給されていないと訴えている。ストに参加した看護師オマル・サイードさんは「患者が大勢いて疲れ切っている」と主張。「われわれは仕事を続けられるよう、少しばかりの給与を払ってくれと求めているだけだ」と話す。スーダンの戦闘地域では多くの病院が被災し、医療システムが事実上崩壊。国連によれば、武力衝突で10万人以上がポートスーダンに流入した。国連のグリフィス事務次長（人道問題担当）は、戦闘によって「人道面で途方もない緊急事態」が生じ、マラリアやデング熱などの疾病も増えていると警告している。
【ポートスーダン=ロイター時事】武力衝突が続くスーダンから国外へ避難する人々の脱出口となっていた同国北東部ポートスーダンが、医療崩壊の危機に直面している。停電や物資不足に加え、医師や看護師がストライキに突入し、医療従事者の不足が深刻化しているためだ。
紅海に面したポートスーダンはスーダン正規軍が支配しているが、準軍事組織「即応支援部隊（RSF）」との戦闘で政府予算が枯渇。医師らは4カ月にわたり給与が支給されていないと訴えている。
ストに参加した看護師オマル・サイードさんは「患者が大勢いて疲れ切っている」と主張。「われわれは仕事を続けられるよう、少しばかりの給与を払ってくれと求めているだけだ」と話す。
スーダンの戦闘地域では多くの病院が被災し、医療システムが事実上崩壊。国連によれば、武力衝突で10万人以上がポートスーダンに流入した。国連のグリフィス事務次長（人道問題担当）は、戦闘によって「人道面で途方もない緊急事態」が生じ、マラリアやデング熱などの疾病も増えていると警告している。
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