ビッグモーター店舗前、各地で街路樹枯れる 自治体調査

神奈川県平塚市のビッグモーター平塚四之宮店前の伐採された街路樹（27日午後）=共同中古車販売大手ビッグモーターの店舗前にある街路樹が不自然に枯れるなどしている問題で、各地で枯れた街路樹が確認されたことが27日、分かった。各自治体が状況を調べている。ビッグモーターは27日までに「現在、事実関係を確認している」と回答した。この日は札幌市や、神奈川県の平塚市と藤沢市、福井県越前市、静岡県富士市、愛知県西尾市、滋賀県草津市、大阪府、福岡県春日市、佐賀市、大分県中津市など各地の店舗前や付近で、過去に街路樹が不自然に枯れていたり、街路樹や植栽がなくなったりしていたことが判明した。札幌市は北海道警に相談の上、土壌を分析する。福岡県も土壌調査に着手し、除草剤成分が確認できた場合は器物損壊容疑などで県警への被害届提出を検討する。大阪府と大阪市も計4カ所で土壌調査をする方針を決めた。枯れていた「東住吉店」前では、2020年と21年に新たに植栽しようとしたが店舗側が反対したという。滋賀県草津市の店舗周辺でも街路樹が枯れていた。茨城県は県内6店舗付近の現地調査を実施。東京都では27日、都道に面する都内16店舗の付近で状況確認を始めた。小池百合子知事は「どういう状況にあるか見ながら、土壌調査までするか決めたい」と話した。ビッグモーターの経営幹部は、25日の記者会見で「甘い認識で雑草に除草剤をまいてしまって、街路樹などに影響を与えたことはあると思う」と説明。10年ほど前の話で現在は行われていないとしている。この問題を巡っては、群馬県太田市で太田店前の土壌から除草剤の成分が検出され、県が県警に被害届を提出。埼玉県も確認に乗り出しているほか、名古屋市も土壌調査を検討している。〔共同〕