[プロ野球] 巨人・岡本、初の40号も今季の特徴「左方向」…スコアラー「内角攻めをうまく対応」
巨人7―0中日 巨人が一発攻勢で快勝。四回に岡本和、坂本、中田翔のソロで加点し、中田翔は六回にも2ランを放った。戸郷は8月3日以来の白星。中日は打線が振るわず。◇4回1死、岡本和がソロを放つ=横山就平撮影 巨人・岡本和の持ち味の一つが、打席とは逆の右方向への強い当たりだ。しかし、昨季は30本のうち8本だった右への本塁打が、今季はわずか3本。自身初となる40号の大台は、今季の特徴でもある左方向へのアーチだった。 1点リードの四回一死走者なしから、仲地が初球に投じた内角スライダーを逃さなかった。「スタンドに届くかなと思った」という鋭い打球は、あっという間に左翼席へ達した。4番に触発されたように続く坂本、二死後には中田翔にもソロが飛び出し、1週間前に7回無得点に封じられた右腕を、この回限りでノックアウトした。4回1死、ソロを放つ岡本和(15日)=青木瞭撮影 左方向への本塁打はこれで34本目。あるスコアラーは増えた要因を「内角を攻められる中でうまく対応できているから」とみる。バットが最短距離で出ているから、懐近くの球も、切れずに柵越えにしてしまう。本人は「打てる球を打つ。方向はどこであれ関係ない」と言うが、進化の証しでもある。 昨季は夏場に4番を明け渡し、最後まで戻れずシーズンを終えた。今季は体調不良で欠場した3戦を除き、全試合4番スタメン。前夜は目の前で阪神に優勝を決められる屈辱も味わった。40号に王手をかけても「全然意識もしていないし、Aクラスを目指して頑張りたい」と勝利への思いが口をついた。 一夜明けてキャリアハイとなる節目に到達し、「うれしい気持ちもあるけど、まだ残り試合もある。もっと打てるように頑張りたい」。主砲、主将として、目指す方向はぶれていない。(林田晴樹)
巨人7―0中日
巨人が一発攻勢で快勝。四回に岡本和、坂本、中田翔のソロで加点し、中田翔は六回にも2ランを放った。戸郷は8月3日以来の白星。中日は打線が振るわず。
巨人・岡本和の持ち味の一つが、打席とは逆の右方向への強い当たりだ。しかし、昨季は30本のうち8本だった右への本塁打が、今季はわずか3本。自身初となる40号の大台は、今季の特徴でもある左方向へのアーチだった。
1点リードの四回一死走者なしから、仲地が初球に投じた内角スライダーを逃さなかった。「スタンドに届くかなと思った」という鋭い打球は、あっという間に左翼席へ達した。4番に触発されたように続く坂本、二死後には中田翔にもソロが飛び出し、1週間前に7回無得点に封じられた右腕を、この回限りでノックアウトした。
左方向への本塁打はこれで34本目。あるスコアラーは増えた要因を「内角を攻められる中でうまく対応できているから」とみる。バットが最短距離で出ているから、懐近くの球も、切れずに柵越えにしてしまう。本人は「打てる球を打つ。方向はどこであれ関係ない」と言うが、進化の証しでもある。
昨季は夏場に4番を明け渡し、最後まで戻れずシーズンを終えた。今季は体調不良で欠場した3戦を除き、全試合4番スタメン。前夜は目の前で阪神に優勝を決められる屈辱も味わった。40号に王手をかけても「全然意識もしていないし、Aクラスを目指して頑張りたい」と勝利への思いが口をついた。
一夜明けてキャリアハイとなる節目に到達し、「うれしい気持ちもあるけど、まだ残り試合もある。もっと打てるように頑張りたい」。主砲、主将として、目指す方向はぶれていない。
(林田晴樹)
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