[プロ野球] 巨人・秋広、バント失敗を挽回する一振り…原監督65歳の誕生日に連敗止める決勝弾!「最高の結果に」

 プロ野球は22日、レギュラーシーズンの後半戦が始まった。セでは、4位巨人がDeNAに競り勝ち、広島は6連勝で首位阪神にゲーム差なしと迫った。パは、首位オリックスがサヨナラ勝ちで好発進した一方、日本ハムは18年ぶりの11連敗、ソフトバンクは南海時代の1985年以来38年ぶりの10連敗を喫した。巨人4―2DeNA8回1死1塁、盗塁を決める代走の1塁走者・増田大(遊撃手・京田)(22日)=片岡航希撮影 巨人が3本塁打で4点を奪い、連敗を5で止めた。八回、秋広が決勝2ランを放った。7回2失点の山崎伊は3連勝。DeNAは最終回の好機を生かせず4連敗。           ◇8回1死2塁、勝ち越しとなる2点本塁打を放つ秋広(22日)=横山就平撮影8回1死2塁、ベンチ前で迎えられる2点本塁打を放った秋広(22日)=横山就平撮影 後半戦の大事な初戦で巨人を勝利に導いたのは、今や中軸に成長した20歳の若武者だった。2度のリードを追いつかれた末に迎えた同点の八回、3番秋広が勝ち越しの9号2ラン。ここぞの場面で勝負強さを発揮した。 一死から梶谷の中前打に続いて打席へ。代走・増田大が2球目でスタートを切り、二盗を決めて好機を作った。リプレー検証でも判定は覆らなかったものの、ギリギリのプレー。そんなしびれる展開の中、伊勢の内寄りの直球を巧みに引っ張り、痛烈なライナーで右翼席へ放り込んだ。これで3試合連続本塁打だ。3回無死1、2塁、秋広がバントを試みるも失敗に終わる(捕手・山本)(22日)=片岡航希撮影 「バントの失敗もあったので何とか取り返したい一心だった。最高の結果になって良かった」。三回無死一、二塁で迎えた2打席目はバントを失敗。捕ゴロで二塁走者が三塁封殺となり、追加点を奪えなかった。豪快なアーチは、自らのミスを挽回する一打でもあった。「ミスを取り返せたかは分からないけど、継続してチームに貢献できるようにしたい」。自ら連敗を止めても決して満足しなかった。 ミスを力に変える粘り強さを備えている。前半戦の最終戦では右翼守備で飛球の目測を誤って二塁打とし、大量失点を招いた。そこから反撃の2ランを放ち、打線の粘りにつなげていた。 前半戦は4位。競り合いに勝ち切れず、原監督が求めたのがここぞの一打だ。「接戦になった時に我慢強く、粘り強くという意識を」。そんな鼓舞を体現したのが秋広だ。試合前の

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[プロ野球] 巨人・秋広、バント失敗を挽回する一振り…原監督65歳の誕生日に連敗止める決勝弾!「最高の結果に」

 プロ野球は22日、レギュラーシーズンの後半戦が始まった。セでは、4位巨人がDeNAに競り勝ち、広島は6連勝で首位阪神にゲーム差なしと迫った。パは、首位オリックスがサヨナラ勝ちで好発進した一方、日本ハムは18年ぶりの11連敗、ソフトバンクは南海時代の1985年以来38年ぶりの10連敗を喫した。

巨人4―2DeNA

8回1死1塁、盗塁を決める代走の1塁走者・増田大(遊撃手・京田)(22日)=片岡航希撮影
8回1死1塁、盗塁を決める代走の1塁走者・増田大(遊撃手・京田)(22日)=片岡航希撮影

 巨人が3本塁打で4点を奪い、連敗を5で止めた。八回、秋広が決勝2ランを放った。7回2失点の山崎伊は3連勝。DeNAは最終回の好機を生かせず4連敗。

          ◇

8回1死2塁、勝ち越しとなる2点本塁打を放つ秋広(22日)=横山就平撮影
8回1死2塁、勝ち越しとなる2点本塁打を放つ秋広(22日)=横山就平撮影
8回1死2塁、ベンチ前で迎えられる2点本塁打を放った秋広(22日)=横山就平撮影
8回1死2塁、ベンチ前で迎えられる2点本塁打を放った秋広(22日)=横山就平撮影

 後半戦の大事な初戦で巨人を勝利に導いたのは、今や中軸に成長した20歳の若武者だった。2度のリードを追いつかれた末に迎えた同点の八回、3番秋広が勝ち越しの9号2ラン。ここぞの場面で勝負強さを発揮した。

 一死から梶谷の中前打に続いて打席へ。代走・増田大が2球目でスタートを切り、二盗を決めて好機を作った。リプレー検証でも判定は覆らなかったものの、ギリギリのプレー。そんなしびれる展開の中、伊勢の内寄りの直球を巧みに引っ張り、痛烈なライナーで右翼席へ放り込んだ。これで3試合連続本塁打だ。

3回無死1、2塁、秋広がバントを試みるも失敗に終わる(捕手・山本)(22日)=片岡航希撮影
3回無死1、2塁、秋広がバントを試みるも失敗に終わる(捕手・山本)(22日)=片岡航希撮影

 「バントの失敗もあったので何とか取り返したい一心だった。最高の結果になって良かった」。三回無死一、二塁で迎えた2打席目はバントを失敗。捕ゴロで二塁走者が三塁封殺となり、追加点を奪えなかった。豪快なアーチは、自らのミスを挽回する一打でもあった。「ミスを取り返せたかは分からないけど、継続してチームに貢献できるようにしたい」。自ら連敗を止めても決して満足しなかった。

 ミスを力に変える粘り強さを備えている。前半戦の最終戦では右翼守備で飛球の目測を誤って二塁打とし、大量失点を招いた。そこから反撃の2ランを放ち、打線の粘りにつなげていた。

 前半戦は4位。競り合いに勝ち切れず、原監督が求めたのがここぞの一打だ。「接戦になった時に我慢強く、粘り強くという意識を」。そんな鼓舞を体現したのが秋広だ。試合前のミーティングでは、この日65歳の誕生日を迎えた指揮官に歌を贈った。試合では大きなプレゼントをバットで届けてみせた。(林田晴樹)

  巨人・原監督 「(秋広は)やっぱり、バントをやらないといけない。ホームランもそうだし、打率は3割を超えないといけない。大きな可能性を秘めた選手ですから、我々はそういう目で見ていかないと」

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