ロシア軍首脳批判の司令官解任か SNSに音声公開
13日、ロシア軍のキーウ空爆作戦中に爆発するドローン=ロイター【イスタンブール=木寺もも子】ロシア軍の将官が12日、軍首脳部を批判したため司令官を解任されたとSNSで明らかにした。補給や偵察の不足について指摘したという。一方、ウクライナの首都キーウ周辺では12〜13日にかけて3夜連続となるドローン空爆があり、少なくとも1人が死亡した。SNSのテレグラムで公開されたのはウクライナ南部ザポロジエ方面を担当する第58統合軍司令官だったイワン・ポポフ少将のものとされる音声。ロシアのグルリョフ下院議員がポポフ氏の訴えだとして、自身のアカウントに投稿した。実際にポポフ氏の音声か信ぴょう性は不明。ポポフ氏は「戦死した同志らの名において、私には噓をつく権利がなかった」として、首脳陣に対して現場の問題点を「ありのまま」語ったという。具体的には対砲兵のシステムや偵察基地の不在、ロシア兵の人的被害を挙げた。報告から「たった1日」で解任されたとするポポフ氏は「ウクライナ軍は我々の隊列を突破できなかったが、最も困難な時期に上級参謀が後ろから刺した」と上層部を批判した。米戦争研究所(ISW)はゲラシモフ参謀総長がポポフ氏を解任した可能性があるとした。そのうえで「事実なら、ウクライナ軍の反攻に対抗するだけの兵員交代の作戦余力がなく、ロシア軍の防衛戦は脆弱だという我々の見方を裏付ける」と指摘した。
【イスタンブール=木寺もも子】ロシア軍の将官が12日、軍首脳部を批判したため司令官を解任されたとSNSで明らかにした。補給や偵察の不足について指摘したという。一方、ウクライナの首都キーウ周辺では12〜13日にかけて3夜連続となるドローン空爆があり、少なくとも1人が死亡した。
SNSのテレグラムで公開されたのはウクライナ南部ザポロジエ方面を担当する第58統合軍司令官だったイワン・ポポフ少将のものとされる音声。ロシアのグルリョフ下院議員がポポフ氏の訴えだとして、自身のアカウントに投稿した。実際にポポフ氏の音声か信ぴょう性は不明。
ポポフ氏は「戦死した同志らの名において、私には噓をつく権利がなかった」として、首脳陣に対して現場の問題点を「ありのまま」語ったという。具体的には対砲兵のシステムや偵察基地の不在、ロシア兵の人的被害を挙げた。
報告から「たった1日」で解任されたとするポポフ氏は「ウクライナ軍は我々の隊列を突破できなかったが、最も困難な時期に上級参謀が後ろから刺した」と上層部を批判した。
米戦争研究所(ISW)はゲラシモフ参謀総長がポポフ氏を解任した可能性があるとした。そのうえで「事実なら、ウクライナ軍の反攻に対抗するだけの兵員交代の作戦余力がなく、ロシア軍の防衛戦は脆弱だという我々の見方を裏付ける」と指摘した。
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