北海道の蒸気噴出停止 三井石油開発、井戸埋め戻し
蒸気が噴出していた現場(7月28日、北海道蘭越町)=共同三井物産子会社の三井石油開発は28日、北海道蘭越町にある地熱発電所の開発調査現場で起きた蒸気噴出を止めたと発表した。蒸気が出ていた井戸を埋め戻した。今後事故の原因を検証する。三井石油開発が井戸を掘削していたところ、6月下旬に坑内から蒸気が噴き出し、2カ月近く続いた。地熱発電に十分な熱水を得られるか確かめる調査中だった。同社は8月中旬から井戸に冷却水を注入し蒸気の勢いを抑えたうえで、砂利やセメントでふさいだ。現場周辺の水からは有害物質のヒ素が高濃度で見つかったほか、現場関係者が硫化水素中毒と診断された。28日までに計約20人が体調不良を訴えた。三井石油開発はうち2人について蒸気噴出との関連性を認めた。同社が単独で地熱発電を開発するのは今回が初めてだった。
三井物産子会社の三井石油開発は28日、北海道蘭越町にある地熱発電所の開発調査現場で起きた蒸気噴出を止めたと発表した。蒸気が出ていた井戸を埋め戻した。今後事故の原因を検証する。
三井石油開発が井戸を掘削していたところ、6月下旬に坑内から蒸気が噴き出し、2カ月近く続いた。地熱発電に十分な熱水を得られるか確かめる調査中だった。同社は8月中旬から井戸に冷却水を注入し蒸気の勢いを抑えたうえで、砂利やセメントでふさいだ。
現場周辺の水からは有害物質のヒ素が高濃度で見つかったほか、現場関係者が硫化水素中毒と診断された。28日までに計約20人が体調不良を訴えた。三井石油開発はうち2人について蒸気噴出との関連性を認めた。同社が単独で地熱発電を開発するのは今回が初めてだった。
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