北海道バス事故訴訟、運転手が逆転敗訴 起訴違法性なし

北海道白老町で2013年、乗客13人が重軽傷を負ったマイクロバス横転事故を巡り、自動車運転過失傷害罪に問われ、無罪が確定した運転手の男性(64)が起訴は違法として国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は7日、約430万円の支払いを命じた一審札幌地裁判決を取り消した。原告側は即日上告した。22年1月の地裁判決は、車体部品の破損が事故原因となった可能性について、検察はバスのメーカー関係者以外の専門家からも意見を聴取すべきだったと指摘した。一方、高裁の佐久間健吉裁判長は、メーカー関係者は専門的知見があり捜査として不合理とは言えず、意見聴取が検察官に通常要求される捜査とは言えないため違法性はないと結論付けた。事故は13年8月に発生。バスは道央自動車道を走行中、中央分離帯に接触して横転した。男性は15年に在宅起訴された。札幌地裁室蘭支部は19年3月、車体部品の破損が事故原因だった可能性があるとして無罪とし、検察が控訴しなかった。原告側は札幌地検室蘭支部が必要な捜査をせず、注意義務を怠ったとして起訴され、精神的苦痛や経済的損害を受けたと主張していた。代理人の吉田康紀弁護士は「間違った起訴の責任を取らなくて良いのか」と批判した。〔共同〕

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北海道バス事故訴訟、運転手が逆転敗訴 起訴違法性なし

北海道白老町で2013年、乗客13人が重軽傷を負ったマイクロバス横転事故を巡り、自動車運転過失傷害罪に問われ、無罪が確定した運転手の男性(64)が起訴は違法として国に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は7日、約430万円の支払いを命じた一審札幌地裁判決を取り消した。原告側は即日上告した。

22年1月の地裁判決は、車体部品の破損が事故原因となった可能性について、検察はバスのメーカー関係者以外の専門家からも意見を聴取すべきだったと指摘した。

一方、高裁の佐久間健吉裁判長は、メーカー関係者は専門的知見があり捜査として不合理とは言えず、意見聴取が検察官に通常要求される捜査とは言えないため違法性はないと結論付けた。

事故は13年8月に発生。バスは道央自動車道を走行中、中央分離帯に接触して横転した。男性は15年に在宅起訴された。札幌地裁室蘭支部は19年3月、車体部品の破損が事故原因だった可能性があるとして無罪とし、検察が控訴しなかった。

原告側は札幌地検室蘭支部が必要な捜査をせず、注意義務を怠ったとして起訴され、精神的苦痛や経済的損害を受けたと主張していた。

代理人の吉田康紀弁護士は「間違った起訴の責任を取らなくて良いのか」と批判した。〔共同〕

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