[国際] ウクライナで無人機開発加速、地雷載せて走る無人機も…「技術革新だけがロシア打ち負かす手段」
ロシアへの反転攻勢を進めるウクライナが無人機の開発を加速化させている。露軍との戦闘では無人機攻撃の応酬が続いており、無人機の性能が戦況を左右するためだ。官民の知恵と技術を結集させ、開発を進めている。(キーウ 安田信介、写真も)「ラーテル」について説明するオスタプチュクさん(8日、キーウで)=安田信介撮影 高さ約30センチ、長さ約80センチの陸上型自爆型無人機「ラーテル」。約40キロの対戦車地雷や迫撃弾を載せて時速約20キロで進むことが可能で、段差を乗り越えることもできる。戦場で敵兵や戦車、 塹壕(ざんごう) などを標的とする。 開発したのは、キーウ市内の照明機器工場だ。工場オーナーのタラス・オスタプチュクさん(36)は昨年、ウクライナ軍で無人機を扱う部隊に配属された。当時の飛行型無人機は1キロほどの爆弾しか運べず、積載量の大きい陸上型無人機の製作を思いついた。 自社工場の機械を活用し、今年3月に試作品が完成。5月に実戦投入されると、露軍の塹壕の爆破に成功した。これまでに50台以上が東部バフムト近郊などに配備されている。 標的が1・5キロ以内なら目視、遠距離はドローンを飛ばして上空からの視点で操作するが、簡単に動かすことができるのが特徴だ。 1 2
ロシアへの反転攻勢を進めるウクライナが無人機の開発を加速化させている。露軍との戦闘では無人機攻撃の応酬が続いており、無人機の性能が戦況を左右するためだ。官民の知恵と技術を結集させ、開発を進めている。(キーウ 安田信介、写真も)
高さ約30センチ、長さ約80センチの陸上型自爆型無人機「ラーテル」。約40キロの対戦車地雷や迫撃弾を載せて時速約20キロで進むことが可能で、段差を乗り越えることもできる。戦場で敵兵や戦車、
開発したのは、キーウ市内の照明機器工場だ。工場オーナーのタラス・オスタプチュクさん(36)は昨年、ウクライナ軍で無人機を扱う部隊に配属された。当時の飛行型無人機は1キロほどの爆弾しか運べず、積載量の大きい陸上型無人機の製作を思いついた。
自社工場の機械を活用し、今年3月に試作品が完成。5月に実戦投入されると、露軍の塹壕の爆破に成功した。これまでに50台以上が東部バフムト近郊などに配備されている。
標的が1・5キロ以内なら目視、遠距離はドローンを飛ばして上空からの視点で操作するが、簡単に動かすことができるのが特徴だ。
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