[国際] キーウ・聖ソフィア聖堂を「危機遺産」に、リビウの歴史地区も…ユネスコ指定
【パリ=梁田真樹子】国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は15日、サウジアラビアの首都リヤドで会合を開き、ウクライナの世界遺産「聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キーウ・ペチュルーシカ大修道院」と、西部リビウの歴史地区を「危機遺産」に指定した。 聖ソフィア聖堂はウクライナの代表的な宗教建築で、キーウの象徴。リビウの歴史地区は、中世の街並みを残すことで知られる。危機遺産に指定されたことで、保護のための国際的な支援を受けやすくなる。 キーウやリビウでは露軍による無人機やミサイル攻撃が続いており、決議は「価値の保護を保証する最適条件が満たされない」と指摘。文化財に対して「直接、間接の損害を与えるいかなる行動」もとらないよう求めた。 ウクライナでは今年1月、南部オデーサの歴史地区が危機遺産に指定されたが、7月にロシアによるミサイル攻撃で大聖堂が損壊した。 一方、同委員会は14日の会合で、イタリア北部ベネチアの危機遺産指定を見送った。ベネチアは観光客の増加が運河の水質汚染を招いているが、観光客から入場料を徴収するといった対策が講じられていることから保全は可能と判断された。
【パリ=梁田真樹子】国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は15日、サウジアラビアの首都リヤドで会合を開き、ウクライナの世界遺産「聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キーウ・ペチュルーシカ大修道院」と、西部リビウの歴史地区を「危機遺産」に指定した。
聖ソフィア聖堂はウクライナの代表的な宗教建築で、キーウの象徴。リビウの歴史地区は、中世の街並みを残すことで知られる。危機遺産に指定されたことで、保護のための国際的な支援を受けやすくなる。
キーウやリビウでは露軍による無人機やミサイル攻撃が続いており、決議は「価値の保護を保証する最適条件が満たされない」と指摘。文化財に対して「直接、間接の損害を与えるいかなる行動」もとらないよう求めた。
ウクライナでは今年1月、南部オデーサの歴史地区が危機遺産に指定されたが、7月にロシアによるミサイル攻撃で大聖堂が損壊した。
一方、同委員会は14日の会合で、イタリア北部ベネチアの危機遺産指定を見送った。ベネチアは観光客の増加が運河の水質汚染を招いているが、観光客から入場料を徴収するといった対策が講じられていることから保全は可能と判断された。
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