[国際] 穀物輸出再開、トルコ大統領が仲介役に意欲…ゼレンスキー氏と電話会談
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は２１日、トルコのタイップ・エルドアン大統領と電話会談した。黒海経由でのウクライナ産穀物の輸出合意からロシアが離脱したことへの対応を協議し、再開を目指す方針で一致した。２１日、ロシア軍の攻撃を受けたウクライナ南部オデーサの農業用倉庫＝ＡＰ ウクライナ大統領府の発表によると、ゼレンスキー氏は、「ロシアの行動で世界の４億人が飢餓に直面している。食料危機を回避しなければならない」と訴えた。最優先事項として、ウクライナの港を出た船舶が安全に通行できる「回廊」の封鎖解除を挙げた。 穀物合意を仲介したエルドアン氏は、プーチン露大統領と穀物輸出の継続について協議する方針を示しており、今後も仲介役を担うことに意欲を見せている。 これに対し、ロシアのセルゲイ・ベルシニン外務次官は２１日、合意離脱後に黒海沿岸のウクライナの港を利用するすべての船舶が露軍の攻撃対象になるとされていることに関し、「軍事物資を運搬していないか、必要に応じて船内を臨検する」と述べた。無差別攻撃を行うわけではないと説明した可能性がある。 ベルシニン氏は「アフリカ諸国に悪影響を与えないように、連絡や努力をしている」とも語った。ロシアの合意離脱で、アフリカ諸国での食料危機が懸念されていることに一定の配慮を示したとみられる。
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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は２１日、トルコのタイップ・エルドアン大統領と電話会談した。黒海経由でのウクライナ産穀物の輸出合意からロシアが離脱したことへの対応を協議し、再開を目指す方針で一致した。
ウクライナ大統領府の発表によると、ゼレンスキー氏は、「ロシアの行動で世界の４億人が飢餓に直面している。食料危機を回避しなければならない」と訴えた。最優先事項として、ウクライナの港を出た船舶が安全に通行できる「回廊」の封鎖解除を挙げた。
穀物合意を仲介したエルドアン氏は、プーチン露大統領と穀物輸出の継続について協議する方針を示しており、今後も仲介役を担うことに意欲を見せている。
これに対し、ロシアのセルゲイ・ベルシニン外務次官は２１日、合意離脱後に黒海沿岸のウクライナの港を利用するすべての船舶が露軍の攻撃対象になるとされていることに関し、「軍事物資を運搬していないか、必要に応じて船内を臨検する」と述べた。無差別攻撃を行うわけではないと説明した可能性がある。
ベルシニン氏は「アフリカ諸国に悪影響を与えないように、連絡や努力をしている」とも語った。ロシアの合意離脱で、アフリカ諸国での食料危機が懸念されていることに一定の配慮を示したとみられる。
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