[夏の甲子園] 古豪・横浜商25年ぶり4強、エース川又隆之介が粘りの投球…準決勝は「YY対決」

 夏の高校野球神奈川県大会は21日、横浜スタジアムで準々決勝2試合が行われ、優勝候補対決となった相洋―横浜は3連覇を目指す横浜が制した。横浜商は日大藤沢との投手戦に競り勝ち、25年ぶりの4強入りを決めた。22、23日は試合がなく、24日に同球場で準決勝2試合が予定されている。 「打倒横浜」の言葉で門をたたいた相洋・渡辺主将、悲願かなわずも「強いチームに束になって挑む大切さを実感」 横浜商3―2日大藤沢  「Y校」の愛称で親しまれる古豪・横浜商は、先発したエース・川又隆之介投手(3年)が打たせてとる投球で流れを引き寄せると、中盤に佐藤 伶太(りょうた) 選手(3年)の一打で日大藤沢を引き離した。1998年東神奈川大会以来25年ぶりの4強入りを決めた。 日大藤沢―横浜商 5回横浜商2死2、3塁、2点適時3塁打を放つ佐藤(21日、横浜スタジアムで)=村松魁成撮影 4強のかかる一戦に「緊張していた」川又投手は初回、球が高めに浮き、2本の安打で先制された。だが二回、Y校は長打で作った好機を生かして同点に。川又投手は四死球を与えつつも、「1人で投げるという気持ちを捨て、仲間を信じたら、自然と緊張がほぐれた」。中盤までしのいだ。  スライダーを中心にカーブを織り交ぜて凡打を築く川又投手の投球が、試合の流れを引き寄せた。打っては五回、先頭からの3連打で満塁に。併殺で二死二、三塁となり流れが切れかけたが、佐藤選手が2球目を左方向へはじき返して激走。三塁へ頭から飛び込んだ。走者2人の生還を確認し、強く握った拳で地面をたたいて喜んだ。 川又投手は七回途中で降板。マウンドを託された堀切じゅん投手(3年)が1点リードのまま七回を切り抜け、八回以降は日大藤沢を無安打で抑えた。 次は横浜との「YY対決」。川又投手は「打たせてとる投球で、何としても横浜打線を抑えたい」と声に熱を込め、「絶対に甲子園に行く」と佐藤選手と口をそろえて意気込んだ。

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[夏の甲子園] 古豪・横浜商25年ぶり4強、エース川又隆之介が粘りの投球…準決勝は「YY対決」

 夏の高校野球神奈川県大会は21日、横浜スタジアムで準々決勝2試合が行われ、優勝候補対決となった相洋―横浜は3連覇を目指す横浜が制した。横浜商は日大藤沢との投手戦に競り勝ち、25年ぶりの4強入りを決めた。22、23日は試合がなく、24日に同球場で準決勝2試合が予定されている。

「打倒横浜」の言葉で門をたたいた相洋・渡辺主将、悲願かなわずも「強いチームに束になって挑む大切さを実感」

横浜商3―2日大藤沢

 「Y校」の愛称で親しまれる古豪・横浜商は、先発したエース・川又隆之介投手(3年)が打たせてとる投球で流れを引き寄せると、中盤に佐藤 伶太りょうた 選手(3年)の一打で日大藤沢を引き離した。1998年東神奈川大会以来25年ぶりの4強入りを決めた。

日大藤沢―横浜商 5回横浜商2死2、3塁、2点適時3塁打を放つ佐藤(21日、横浜スタジアムで)=村松魁成撮影
日大藤沢―横浜商 5回横浜商2死2、3塁、2点適時3塁打を放つ佐藤(21日、横浜スタジアムで)=村松魁成撮影

 4強のかかる一戦に「緊張していた」川又投手は初回、球が高めに浮き、2本の安打で先制された。だが二回、Y校は長打で作った好機を生かして同点に。川又投手は四死球を与えつつも、「1人で投げるという気持ちを捨て、仲間を信じたら、自然と緊張がほぐれた」。中盤までしのいだ。

 スライダーを中心にカーブを織り交ぜて凡打を築く川又投手の投球が、試合の流れを引き寄せた。打っては五回、先頭からの3連打で満塁に。併殺で二死二、三塁となり流れが切れかけたが、佐藤選手が2球目を左方向へはじき返して激走。三塁へ頭から飛び込んだ。走者2人の生還を確認し、強く握った拳で地面をたたいて喜んだ。

 川又投手は七回途中で降板。マウンドを託された堀切じゅん投手(3年)が1点リードのまま七回を切り抜け、八回以降は日大藤沢を無安打で抑えた。

 次は横浜との「YY対決」。川又投手は「打たせてとる投球で、何としても横浜打線を抑えたい」と声に熱を込め、「絶対に甲子園に行く」と佐藤選手と口をそろえて意気込んだ。

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