[大リーグ] 大谷翔平、「変化」加え狙って取ったホームラン王…「なるべくして本塁打になっている感じ」

［翔 Sho-time］ホームラン王＜１＞　４４本塁打をマークしていた米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が１日、本塁打王のタイトルを獲得した。日本人初の本塁打王は、いかにして誕生したか。投打の二刀流で６季目を終えた大谷の軌跡をたどった。 大谷翔平のエンゼルス、ネビン監督退任…プレーオフ進出逃しア・リーグ西地区４位で終える ◇　右中間フェンス奥の駐車場に何度も打球が飛び込み、車を直撃した特大の一発もあった。２月のアリゾナ州テンピでのキャンプ。オフのトレーニングで力強さを増した大谷がフリー打撃を行うと、選手たちは打球の飛距離にあぜんとした。６月１４日のレンジャーズ戦の９回、２１号ソロを左中間２階席へ放った大谷。打った瞬間、柵越えを確信し、バットを放り投げた＝ＡＰ　昨季は打率を重視し、「３割近く打てるようなイメージで行こうと思っていた。その中でホームランがどれだけ出るのか、チャレンジではあった」と大谷。結果は、３４本塁打で前年より１２本減った。常にキャリアハイを目指す大谷は本塁打増に照準を合わせ、オフに打撃改良に着手した。 　日本ハム時代から長年使ってきたバットメーカーを変更。「振りやすさが飛距離にもアベレージ（打率）にも関わる」と、昨季ア・リーグ新記録の６２本塁打を放ったジャッジ（ヤンキース）が使う米チャンドラー社製を選んだ。　新しいバットを試すだけでなく、調整法も工夫した。投打の二刀流は負担が大きく、他の投手や野手とは完全に別メニュー。室内練習場で打撃マシンの球を打ち込むのがルーチンだったが、今季は屋外でのフリー打撃を４、５、７月にそれぞれ行った。打球を飛ばす感覚を確認するためだ。 1 2