岩谷産業とトーヨーカネツ、液化水素の大型タンク開発へ

岩谷産業とトーヨーカネツは19日、液化水素を貯蔵する円筒型の大型タンクを共同開発すると発表した。国内で実用化されている球体タンクの約20倍にあたる、容量5万立方メートルのタンクの開発を目指す。海外から運搬されてきた液化水素を受け入れる国内基地の貯蔵容量を増やせるようにして、水素燃料の普及につなげる。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択された。最終的に内部の直径が40メートル、高さ60メートルほどの円筒型のタンクの開発を目指す。円筒の上部はドーム型にする。現在は球体状などのタンクに貯蔵するのが主流だが、重量を支えやすく大型化に適した円筒型タンクを開発する。円筒型は球体に比べて底部の面積が広く、地面からの熱の影響を受けやすい。実証では小型のタンクを製造する計画だ。液化水素に熱が伝わることを防ぐ断熱構造の実証などを進める。2030年ごろの販売を目指す。水素は二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代燃料として注目を集める。ただ、普及には海外から運ばれた液化水素を、国内で受け入れる体制の整備が求められる。水素販売に強い岩谷産業と、液化天然ガス(LNG)向け大型タンクなどで実績のあるトーヨーカネツがノウハウを持ち寄る。【関連記事】・岩谷産業・間島社長「水素事業、30年までの投資がカギ」・岩谷産業と住友精密、液体水素の気化器の処理能力4倍に

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岩谷産業とトーヨーカネツ、液化水素の大型タンク開発へ

岩谷産業とトーヨーカネツは19日、液化水素を貯蔵する円筒型の大型タンクを共同開発すると発表した。国内で実用化されている球体タンクの約20倍にあたる、容量5万立方メートルのタンクの開発を目指す。海外から運搬されてきた液化水素を受け入れる国内基地の貯蔵容量を増やせるようにして、水素燃料の普及につなげる。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択された。最終的に内部の直径が40メートル、高さ60メートルほどの円筒型のタンクの開発を目指す。円筒の上部はドーム型にする。

現在は球体状などのタンクに貯蔵するのが主流だが、重量を支えやすく大型化に適した円筒型タンクを開発する。円筒型は球体に比べて底部の面積が広く、地面からの熱の影響を受けやすい。実証では小型のタンクを製造する計画だ。液化水素に熱が伝わることを防ぐ断熱構造の実証などを進める。2030年ごろの販売を目指す。

水素は二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代燃料として注目を集める。ただ、普及には海外から運ばれた液化水素を、国内で受け入れる体制の整備が求められる。水素販売に強い岩谷産業と、液化天然ガス(LNG)向け大型タンクなどで実績のあるトーヨーカネツがノウハウを持ち寄る。

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