岸田首相「遺志に報いる」、安倍氏死去1年で
記者団の質問に答える岸田首相(7日、首相官邸)政府や与野党から7日、選挙期間中に銃撃で死去してから8日で1年を迎える安倍晋三元首相に関する発言が相次いだ。岸田文雄首相は「安倍氏の遺志に報いるためにも先送りできない課題に取り組む思いで職務を務めてきた」と述べた。首相官邸で記者団に語った。「これからも今申し上げた姿勢を大事に職責を果たしていきたい」と話した。松野博一官房長官は7日の記者会見で、安倍氏の事件を振り返り「自由で公正な選挙は民主主義の根幹をなすものだ。選挙の中での卑劣な暴力行為は断じて許されない」と強調した。林芳正外相は安倍氏について「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交を実践し、多大な功績を残した」と言明した。衆院小選挙区の「10増10減」により新たに山口3区の支部長になったことには「責任の大きさを痛感している」と話した。加藤勝信厚生労働相は「将来にわたって今ある世界に誇る社会保障制度を次の世代に継承していくという安倍氏の思いを受け継いで努力していく」と説いた。自民党の菅義偉前首相はコメントを発表した。「まだ昨日のことのようで、もう1年経つのかという思いだ。喪失感は未だに大きく、事あるごとに安倍氏ならどう考えるだろうと思いを巡らせてしまう」と記した。「大局観、歴史観、国家観があり、常に先を考える政治家だった。安倍氏のやり残した課題で一つ一つ結果を残していくことが私の役割だ」とも強調した。公明党の山口那津男代表は自公両党の選挙協力の話題に関連して安倍氏の言葉を振り返った。「『連立政権の安定を保って課題を解決していくことが国民への責任の果たし方だ』と強く言っていた」と話した。「与党全体として再び共有しながら国民の期待に応えたい」とも発言した。立憲民主党の泉健太代表は7日の記者会見で「首相在任期間が非常に長く功罪が問われる」と述べた。アベノミクスや森友学園に関する財務省の決裁文書改ざん問題について批判した。昨年安倍氏の追悼演説をした立民の野田佳彦元首相は一周忌を前に自身のホームページを更新した。演説について「日本の未来について訴えているときに後ろから襲われる無念さを党派を超えて共有したかった」と説明した。「民主主義を後退させないために覚悟を固めて街頭に立たなければならない」と訴えた。「具体的な政策に違いがあってもどこまで一緒に行けるかを探り当てるのが分断の時代の政治だ」
政府や与野党から7日、選挙期間中に銃撃で死去してから8日で1年を迎える安倍晋三元首相に関する発言が相次いだ。岸田文雄首相は「安倍氏の遺志に報いるためにも先送りできない課題に取り組む思いで職務を務めてきた」と述べた。
首相官邸で記者団に語った。「これからも今申し上げた姿勢を大事に職責を果たしていきたい」と話した。
松野博一官房長官は7日の記者会見で、安倍氏の事件を振り返り「自由で公正な選挙は民主主義の根幹をなすものだ。選挙の中での卑劣な暴力行為は断じて許されない」と強調した。
林芳正外相は安倍氏について「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交を実践し、多大な功績を残した」と言明した。衆院小選挙区の「10増10減」により新たに山口3区の支部長になったことには「責任の大きさを痛感している」と話した。
加藤勝信厚生労働相は「将来にわたって今ある世界に誇る社会保障制度を次の世代に継承していくという安倍氏の思いを受け継いで努力していく」と説いた。
自民党の菅義偉前首相はコメントを発表した。「まだ昨日のことのようで、もう1年経つのかという思いだ。喪失感は未だに大きく、事あるごとに安倍氏ならどう考えるだろうと思いを巡らせてしまう」と記した。
「大局観、歴史観、国家観があり、常に先を考える政治家だった。安倍氏のやり残した課題で一つ一つ結果を残していくことが私の役割だ」とも強調した。
公明党の山口那津男代表は自公両党の選挙協力の話題に関連して安倍氏の言葉を振り返った。「『連立政権の安定を保って課題を解決していくことが国民への責任の果たし方だ』と強く言っていた」と話した。
「与党全体として再び共有しながら国民の期待に応えたい」とも発言した。
立憲民主党の泉健太代表は7日の記者会見で「首相在任期間が非常に長く功罪が問われる」と述べた。アベノミクスや森友学園に関する財務省の決裁文書改ざん問題について批判した。
昨年安倍氏の追悼演説をした立民の野田佳彦元首相は一周忌を前に自身のホームページを更新した。
演説について「日本の未来について訴えているときに後ろから襲われる無念さを党派を超えて共有したかった」と説明した。「民主主義を後退させないために覚悟を固めて街頭に立たなければならない」と訴えた。
「具体的な政策に違いがあってもどこまで一緒に行けるかを探り当てるのが分断の時代の政治だ」とも唱えた。
日本維新の会の馬場伸幸代表は7日に発表したコメントで、安倍氏の外交・安全保障政策を「日本の国際的立場を向上させ、激変する安保環境に備える基盤をつくった」と評価した。
共産党の志位和夫委員長は6日「言論を暴力で封殺する行為を許さない社会をつくるために力をつくす決意だ」と表明した。
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