欧州市場の主要指標11時半 欧州株が下落 ユーロは対ドルで安値圏

【NQNロンドン=菊池亜矢】11日午前の欧州株式市場で、主要株価指数は安く推移している。中国景気の不透明感などから11日の香港や上海の株式相場が下落するなど、アジア株安で投資家心理が弱気に傾いた。ドイツ株価指数（DAX）とフランスCAC40は軟調。欧州主要600社の株価指数であるストックス600は英国時間11時半時点で前日比0.72%ほど安い。ロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は、英国時間11時半時点で前日比1%近く下落して取引されている。エネルギーと資源セクターの売りが指数の下げを主導した。ロンドン外国為替市場で、ユーロは対ドルで安値圏で一進一退となっている。英国時間11時半時点は同9時半時点と同じ1ユーロ=1.0990～1.1000ドルと、前日の同16時時点と比べ0.0020ドルのユーロ安・ドル高だった。売買を手掛ける新規の材料に乏しく、早朝からの値動きは限られている。英ポンドは対ドルで下げ渋る展開。英国時間11時半時点は1ポンド=1.2710～20ドルと、前日の同16時時点と比べ0.0020ドルのポンド安・ドル高だった。11日早朝に発表の英国の4～6月期実質国内総生産（GDP）成長率は前期比0.2%増と、市場予想を上回った。英景気の底堅さを意識したポンド買い・ドル売りが相場の下値を支えた。ロンドン原油市場（ICEフューチャーズ）で北海ブレント先物相場は1バレル86.71ドル近辺と前日の終値比0.36%ほど高い。ロンドン地金市場協会（LBMA）の金価格は0.31%高。国際指標であるロンドン金属取引所（LME）の銅3カ月先物とアルミニウム3カ月先物はいずれも1%強下落して取引されている。