熱海土石流2年、犠牲者追悼 遺族「復旧に力尽くして」

大規模土石流の発生から2年となり、静岡県熱海市で開かれた追悼式(3日午前)=共同静岡県熱海市で2021年に発生した大規模土石流から2年となった3日、現場近くの市立伊豆山小学校の体育館で追悼式が開かれた。式典では28人の犠牲者の名前が読み上げられ、遺族が黙とうをささげて冥福を祈った。追悼式には遺族ら70人以上が参加し、静岡県の川勝平太知事や熱海市の斉藤栄市長も出席した。川勝知事は災害後、県が盛り土を規制する条例を制定したことなどに触れ、「違法な盛り土には毅然として対応していく」と話した。斉藤市長は「(立ち入りが禁止されている)警戒区域の解除に向け復旧、復興を進めていく」と誓った。熱海市の土石流では、盛り土を含む大量の土砂が家屋を押し流しながら約2キロ先の伊豆山港まで到達。避難所で体調を崩して亡くなった人も含め28人が犠牲となった。市は被災地を警戒区域に指定しているが、9月1日に指定を解除する方針。住民の帰還に向けた第一歩となる。大規模土石流の発生から2年となった静岡県熱海市伊豆山地区(3日午前)=共同土石流で行方不明となった母の遺骨が今年になって見つかり、災害死に認定された太田朋晃さん(57)さんは「母が見つかり心情的に一つ区切りはついた。今後は元の暮らしていた土地に戻れるよう行政は復旧に力を尽くしてほしい」と話した。土石流が発生した午前10時28分には街中にサイレンが鳴り響き、周辺住民が土砂が流れついた伊豆山港へ向かって手を合わせた。災害を受け、国は今年5月に危険な盛り土を包括的に規制する盛り土規制法を施行。自治体が指定する区域内で盛り土を新設する場合には許可制とし、盛り土の土地所有者らの管理責任を明確にした。

A person who loves writing, loves novels, and loves life.Seeking objective truth, hoping for world peace, and wishing for a world without wars.
熱海土石流2年、犠牲者追悼 遺族「復旧に力尽くして」

静岡県熱海市で2021年に発生した大規模土石流から2年となった3日、現場近くの市立伊豆山小学校の体育館で追悼式が開かれた。式典では28人の犠牲者の名前が読み上げられ、遺族が黙とうをささげて冥福を祈った。

追悼式には遺族ら70人以上が参加し、静岡県の川勝平太知事や熱海市の斉藤栄市長も出席した。川勝知事は災害後、県が盛り土を規制する条例を制定したことなどに触れ、「違法な盛り土には毅然として対応していく」と話した。斉藤市長は「(立ち入りが禁止されている)警戒区域の解除に向け復旧、復興を進めていく」と誓った。

熱海市の土石流では、盛り土を含む大量の土砂が家屋を押し流しながら約2キロ先の伊豆山港まで到達。避難所で体調を崩して亡くなった人も含め28人が犠牲となった。市は被災地を警戒区域に指定しているが、9月1日に指定を解除する方針。住民の帰還に向けた第一歩となる。

土石流で行方不明となった母の遺骨が今年になって見つかり、災害死に認定された太田朋晃さん(57)さんは「母が見つかり心情的に一つ区切りはついた。今後は元の暮らしていた土地に戻れるよう行政は復旧に力を尽くしてほしい」と話した。土石流が発生した午前10時28分には街中にサイレンが鳴り響き、周辺住民が土砂が流れついた伊豆山港へ向かって手を合わせた。

災害を受け、国は今年5月に危険な盛り土を包括的に規制する盛り土規制法を施行。自治体が指定する区域内で盛り土を新設する場合には許可制とし、盛り土の土地所有者らの管理責任を明確にした。

What's Your Reaction?

like

dislike

love

funny

angry

sad

wow