[社会] 復興の期待乗せて出発、南阿蘇鉄道が全線再開…「住民の流出止まってほしい」

南阿蘇鉄道、全線再開を喜ぶ住民らの動画はこちら 2016年4月の熊本地震で被災し、一部区間が運休していた第3セクター・南阿蘇鉄道(熊本県高森町)が15日、全線で運転を再開した。大きな被害を受けて不通だった中松(同県南阿蘇村)―立野(同)間10・6キロが同日、復旧し、7年3か月ぶりに高森(高森町)―立野間の全17・7キロで運行を始めた。運転を再開し、「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」に停車する列車(15日午前8時5分、熊本県南阿蘇村で)=浦上太介撮影  この日は架け替えられた約166メートルの鉄道橋「第一白川 橋梁(きょうりょう) 」を列車が渡り、JR豊肥線への乗り入れも始まった。復旧費は約67億円で97・5%を国が負担する。高森駅での記念式典で、蒲島郁夫・熊本県知事は「全線運転再開で阿蘇地域の活性化の起爆剤になると確信している」と述べた。  運行を再開した中松―立野間にある長陽駅(南阿蘇村)では、列車が到着するたびに、住民らがアコーディオンや太鼓を演奏して歓迎していた。 駅で列車を待っていた南阿蘇村の集落支援員の女性(52)は「不通になって通勤・通学が不便になり、村を離れた人もいるので、全線再開をきっかけに住民の流出が止まり、観光でもにぎわってほしい」と話した。

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[社会] 復興の期待乗せて出発、南阿蘇鉄道が全線再開…「住民の流出止まってほしい」

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 2016年4月の熊本地震で被災し、一部区間が運休していた第3セクター・南阿蘇鉄道(熊本県高森町)が15日、全線で運転を再開した。大きな被害を受けて不通だった中松(同県南阿蘇村)―立野(同)間10・6キロが同日、復旧し、7年3か月ぶりに高森(高森町)―立野間の全17・7キロで運行を始めた。

運転を再開し、「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」に停車する列車(15日午前8時5分、熊本県南阿蘇村で)=浦上太介撮影
運転を再開し、「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」に停車する列車(15日午前8時5分、熊本県南阿蘇村で)=浦上太介撮影

 この日は架け替えられた約166メートルの鉄道橋「第一白川 橋梁きょうりょう 」を列車が渡り、JR豊肥線への乗り入れも始まった。復旧費は約67億円で97・5%を国が負担する。高森駅での記念式典で、蒲島郁夫・熊本県知事は「全線運転再開で阿蘇地域の活性化の起爆剤になると確信している」と述べた。

 運行を再開した中松―立野間にある長陽駅(南阿蘇村)では、列車が到着するたびに、住民らがアコーディオンや太鼓を演奏して歓迎していた。

 駅で列車を待っていた南阿蘇村の集落支援員の女性(52)は「不通になって通勤・通学が不便になり、村を離れた人もいるので、全線再開をきっかけに住民の流出が止まり、観光でもにぎわってほしい」と話した。

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