[竜王戦] 伊藤匠六段、初の竜王戦挑戦者決定三番勝負へ…稲葉陽八段に勝利
藤井聡太竜王への挑戦を目指し、２７日に大阪市の関西将棋会館で行われた竜王戦本戦準決勝・稲葉陽八段－伊藤匠六段戦は伊藤六段が１１３手で勝利した。伊藤六段は初めて竜王戦の挑戦者決定三番勝負に駒を進めた。永瀬拓矢王座との第１局は今月３１日に行われる。稲葉陽八段（２７日、大阪市の関西将棋会館で）＝若杉和希撮影 相掛かりの戦形となった本局。先手の伊藤六段は中盤で歩得の実利を得て、稲葉八段は手得をいかして攻撃態勢を整える展開に。稲葉八段の大局観がまさり、夕方にリードを奪って夕食休憩に入った。 竜王戦本戦準決勝の対局に臨む伊藤匠六段（左）と稲葉陽八段（２７日、大阪市の関西将棋会館で）＝若杉和希撮影 夜の戦いでは、伊藤六段が陣形を整えて粘ると、稲葉八段は攻撃手段を模索して時間を使い、難解な形勢に。終盤に訪れた好機を逃さなかった伊藤六段が、大駒を活用して逆転し、鋭く後手玉を仕留めた。伊藤匠六段（２７日、大阪市の関西将棋会館で）＝若杉和希撮影 本局を観戦した藤本渚四段は「先手は苦しい時間が長かったですが、崩れない指し手でチャンスをものにした将棋でした。手を渡し合うハイレベルな攻防が印象的でした」と総括した。◆読売新聞オンライン将棋担当が語る将棋界ここだけの話
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藤井聡太竜王への挑戦を目指し、２７日に大阪市の関西将棋会館で行われた竜王戦本戦準決勝・稲葉陽八段－伊藤匠六段戦は伊藤六段が１１３手で勝利した。伊藤六段は初めて竜王戦の挑戦者決定三番勝負に駒を進めた。永瀬拓矢王座との第１局は今月３１日に行われる。
相掛かりの戦形となった本局。先手の伊藤六段は中盤で歩得の実利を得て、稲葉八段は手得をいかして攻撃態勢を整える展開に。稲葉八段の大局観がまさり、夕方にリードを奪って夕食休憩に入った。
夜の戦いでは、伊藤六段が陣形を整えて粘ると、稲葉八段は攻撃手段を模索して時間を使い、難解な形勢に。終盤に訪れた好機を逃さなかった伊藤六段が、大駒を活用して逆転し、鋭く後手玉を仕留めた。
本局を観戦した藤本渚四段は「先手は苦しい時間が長かったですが、崩れない指し手でチャンスをものにした将棋でした。手を渡し合うハイレベルな攻防が印象的でした」と総括した。
◆読売新聞オンライン将棋担当が語る将棋界ここだけの話
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