[竜王戦中継ブログ] 匠の「竜王ドリーム」に試練、優れた大局観で稲葉八段が有利に<本戦・稲葉陽八段-伊藤匠六段>
夕食休憩明けの勝負所で両対局者の読みがぶつかっている=若杉和希撮影【稲葉八段-伊藤六段】の動く棋譜中継はこちら 関西将棋会館で行われている竜王戦本戦準決勝・稲葉陽八段-伊藤匠六段戦は稲葉八段が優位に立ち、夜の戦いに。 同学年の藤井聡太竜王との大舞台目指し逆転勝利、「匠」な寄せで初の挑戦者決定戦へ<本戦・稲葉陽八段-伊藤匠六段> 相掛かりの戦型となった本局。先手の伊藤六段は歩得の実利を得る展開。対して稲葉八段は手得をいかして飛・銀・桂の攻撃態勢を充実させるという互いの主張がぶつかる将棋になりました。夕食休憩時、先手の伊藤六段から見た盤面=若杉和希撮影 夕方、稲葉八段は先手陣の急所めがけて5筋の歩を突き、伊藤六段は額に手をやって苦慮する様子でした。1時間半を超える長考でひねった受けを繰り出し、バランスのとり方を模索していました。藤本渚四段は「攻撃の陣形を発展させた稲葉八段の大局観が優れていて、伊藤六段は陣形が乱れてしまい、まとめ方が難しくなりました」と話しました。 夕食休憩の時間帯、上着を脱ぎ、あぐらで考えていた伊藤六段。対局室に戻った稲葉八段はため息をつき、再開後もしばらく熟慮していました。45分考えた稲葉八段は△4四角と指しました。(吉田祐也)【稲葉八段-伊藤六段】の動く棋譜中継はこちら前の記事記事一覧へ次の記事◆読売新聞オンライン将棋担当が語る将棋界ここだけの話
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関西将棋会館で行われている竜王戦本戦準決勝・稲葉陽八段-伊藤匠六段戦は稲葉八段が優位に立ち、夜の戦いに。
相掛かりの戦型となった本局。先手の伊藤六段は歩得の実利を得る展開。対して稲葉八段は手得をいかして飛・銀・桂の攻撃態勢を充実させるという互いの主張がぶつかる将棋になりました。
夕方、稲葉八段は先手陣の急所めがけて5筋の歩を突き、伊藤六段は額に手をやって苦慮する様子でした。1時間半を超える長考でひねった受けを繰り出し、バランスのとり方を模索していました。藤本渚四段は「攻撃の陣形を発展させた稲葉八段の大局観が優れていて、伊藤六段は陣形が乱れてしまい、まとめ方が難しくなりました」と話しました。
夕食休憩の時間帯、上着を脱ぎ、あぐらで考えていた伊藤六段。対局室に戻った稲葉八段はため息をつき、再開後もしばらく熟慮していました。45分考えた稲葉八段は△4四角と指しました。(吉田祐也)
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