米中、アジア情勢巡り対話創設を協議 FT報道
ブリンケン氏（右）は7月、王氏とジャカルタで会談した=ロイター【ワシントン=中村亮】英紙フィナンシャル・タイムズ（FT）は4日、米国と中国がアジア情勢や海洋問題に関する対話の創設を協議したと報じた。台湾や南シナ海をめぐり米中対立が強まっており、米国は偶発的な軍事衝突の回避につなげたい考えだ。バイデン米政権は先端技術をめぐり中国と競争する姿勢を鮮明にしてきたが、軍事衝突の回避に向けた対話も重視している。FTによると、訪米した中国外務省北米大洋州局の楊濤局長が7月31日に米政府高官と会談して対話創設を話し合った。同日はダニエル・クリテンブリンク米国務次官補（東アジア・太平洋担当）と会っていた。数カ月をかけて詳細を議論するという。バイデン政権は軍同士の対話再開を求め、中国は拒否してきた。対話を創設すれば安全保障担当者の接触が増える公算が大きい。実効性のある合意を結んで緊張緩和につなげられるかどうかは不透明だ。米国務省のミラー報道官は1日、中国外交担当トップの王毅（ワン・イー）共産党政治局員を米首都ワシントンに招待したと明らかにした。外相を務めた秦剛氏の解任を受け、王氏が外相を兼務することになった。ブリンケン米国務長官やイエレン財務長官らが相次いで中国を訪れており、対話ルートの拡大を目指している。
【ワシントン=中村亮】英紙フィナンシャル・タイムズ（FT）は4日、米国と中国がアジア情勢や海洋問題に関する対話の創設を協議したと報じた。台湾や南シナ海をめぐり米中対立が強まっており、米国は偶発的な軍事衝突の回避につなげたい考えだ。
バイデン米政権は先端技術をめぐり中国と競争する姿勢を鮮明にしてきたが、軍事衝突の回避に向けた対話も重視している。
FTによると、訪米した中国外務省北米大洋州局の楊濤局長が7月31日に米政府高官と会談して対話創設を話し合った。同日はダニエル・クリテンブリンク米国務次官補（東アジア・太平洋担当）と会っていた。数カ月をかけて詳細を議論するという。
バイデン政権は軍同士の対話再開を求め、中国は拒否してきた。対話を創設すれば安全保障担当者の接触が増える公算が大きい。実効性のある合意を結んで緊張緩和につなげられるかどうかは不透明だ。
米国務省のミラー報道官は1日、中国外交担当トップの王毅（ワン・イー）共産党政治局員を米首都ワシントンに招待したと明らかにした。外相を務めた秦剛氏の解任を受け、王氏が外相を兼務することになった。
ブリンケン米国務長官やイエレン財務長官らが相次いで中国を訪れており、対話ルートの拡大を目指している。
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