[経済] ビッグモーター、「ガリバー」株売却検討…業績悪化で資金確保
ビッグモーターが本社を移転する多摩店(7月、東京都多摩市で) 中古車販売大手のビッグモーターが経営再建策として、保有する中古車販売大手「ガリバー」の運営会社IDOM(イドム)の株式や不動産の売却などを検討していることが15日、わかった。保険金の不正請求問題の影響で顧客離れが広がるなど業績が悪化しており、資産の売却で資金を確保する方針だ。 ビッグモーター経営陣の巡回時、多くの店舗で除草剤散布や街路樹伐採…16都県警に被害届 複数の関係者が明らかにした。ビッグモーターは2月末時点でIDOMの発行済み株式の5・67%を保有しているが、近く株式の売却を始めることを検討している。また保有する土地の売却や店舗網の再編、役員報酬などの人件費削減なども検討を進めている。 15日には、東京都港区の六本木ヒルズ内にある本社オフィスを10月1日までにビッグモーター多摩店(東京都多摩市)へ移転させることも発表した。本社機能の一部は東神奈川店(横浜市)にも移すという。広報担当者は「賃料コストを削減するため」としている。 ビッグモーターの中古車販売台数は8月以降、例年に比べて7割以上減少し、買い取り台数もほぼ半減している模様だ。すでに広告宣伝費の削減や中古車オークションを通じた在庫車両の売却なども進めているとみられるが、今後資金繰りが悪化する可能性がある。 8月に行われた取引銀行団との初めての協議では、ビッグモーター側が同月半ばに返済期限を迎える借入金90億円の借り換えを求めたが、銀行団は応じず融資を引き揚げた。 経営環境が悪化する中で開いた9月14日の2回目の協議で、ビッグモーターがスポンサーとなる企業などを早期に選定する方針を説明したという。金融面も含めて外部の支援を受けながら経営再建を目指すものとみられる。 ビッグモーターは読売新聞の取材に「あらゆる可能性を想定して対応を検討している」とコメントした。
中古車販売大手のビッグモーターが経営再建策として、保有する中古車販売大手「ガリバー」の運営会社IDOM(イドム)の株式や不動産の売却などを検討していることが15日、わかった。保険金の不正請求問題の影響で顧客離れが広がるなど業績が悪化しており、資産の売却で資金を確保する方針だ。
複数の関係者が明らかにした。ビッグモーターは2月末時点でIDOMの発行済み株式の5・67%を保有しているが、近く株式の売却を始めることを検討している。また保有する土地の売却や店舗網の再編、役員報酬などの人件費削減なども検討を進めている。
15日には、東京都港区の六本木ヒルズ内にある本社オフィスを10月1日までにビッグモーター多摩店(東京都多摩市)へ移転させることも発表した。本社機能の一部は東神奈川店(横浜市)にも移すという。広報担当者は「賃料コストを削減するため」としている。
ビッグモーターの中古車販売台数は8月以降、例年に比べて7割以上減少し、買い取り台数もほぼ半減している模様だ。すでに広告宣伝費の削減や中古車オークションを通じた在庫車両の売却なども進めているとみられるが、今後資金繰りが悪化する可能性がある。
8月に行われた取引銀行団との初めての協議では、ビッグモーター側が同月半ばに返済期限を迎える借入金90億円の借り換えを求めたが、銀行団は応じず融資を引き揚げた。
経営環境が悪化する中で開いた9月14日の2回目の協議で、ビッグモーターがスポンサーとなる企業などを早期に選定する方針を説明したという。金融面も含めて外部の支援を受けながら経営再建を目指すものとみられる。
ビッグモーターは読売新聞の取材に「あらゆる可能性を想定して対応を検討している」とコメントした。
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