銀座強盗事件で5人目逮捕 33歳男、逃走車借りた疑い

5月に東京・銀座の高級腕時計専門店で起きた強盗事件で、逃走に使われたレンタカーを借りて強盗を手助けしたとして、警視庁は3日までに、茨城県行方市の会社員、野口朋秀容疑者（33）を強盗ほう助などの疑いで逮捕した。事件では、実行役ら16〜19歳の男4人が強盗容疑などで逮捕されており、逮捕者は5人目。警視庁によると、逮捕は2日。野口容疑者は「金に困り、闇バイトに応募した」と供述、「指示を受けレンタカーを借りたのは間違いないが、強盗は知らなかった」と容疑を否認している。指示役とは匿名性の高い通信アプリでやりとりしていた。車を店に返却後に数十万円の報酬を受け取る約束だったが、事件直後に実行役ら4人が逮捕され、報酬は支払われなかったという。4人とは面識はなかったとみられ、警視庁は野口容疑者にレンタカーを手配させた指示役が別にいるとみて捜査している。逮捕容疑は、強盗事件の前日の5月7日、東京都荒川区のレンタカー店で車を借り、逃走に使わせる目的で引き渡して強盗を手助けした疑い。野口容疑者は店から数キロ離れた北区の駐車場に車を止め、鍵をタイヤの上に置いて立ち去った。事件では仮面姿の3人組が約3億円相当の腕時計などを奪い、待機していた運転役と車で逃げた。被害品はその後、全て回収された。4人のうち、東京家裁は6月30日、無職の男（18）について、検察官送致（逆送）とする決定をした。東京家裁から横浜家裁に移送されていた16歳も同日、初等・中等（第1種）少年院送致とする保護処分が決まっていた。〔共同〕